Social Impact Act
2016年12月8日
最終更新: 2020年8月5日
企業のイノベーションでSDGSを達成するには
~日本の技術と途上国ニーズのマッチング~
2016年12月2日 19時よりグロービス 1Fホールにて、「コペルニク・フォーラム 2016」が開催されました。
今回はその内容を抜粋して紹介します。
【パネルメンバー(敬称略)】
- コペルニク 中村 俊裕
- JPモルガン マナーズ英美子
- 本田技術研究所 山本 憲作
- JICA 馬場 隆
- テレビ東京 塩田 真弓 (モデレーター)
コペルニクが2016年度の取り組んだこと
・ザイード・フューチャー・エネルギー賞(NPO Category Winner)を受賞しました。
『ザイード・フューチャー・エネルギー賞』は、アラブ首長国連邦(UAE)政府によって2008年に設立され、再生可能エネルギーおよび持続可能性の分野での卓越した成果に対して毎年贈られる国際的な賞です。同賞の設立の背景には、アラブ首長国連邦の建国の父であり、同国における持続可能な開発の先駆者として、再生可能エネルギーとサスティナビリティの基礎を築いた故ザイード・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン大統領のビジョンを具現化するという目的がありました。再生可能エネルギーとサスティナビリティの分野での業績と革新を称えると共に、次世代の人材や技術に影響を与え啓発していくことを目指しています。
http://eneken.ieej.or.jp/whatsnew_op/zayed.html より引用
・TEDxHanedaで公演しました。
発展途上国における、カシューナッツの生産の「非効率」に注目し、インドネシアのカシューナッツ生産に向けたシンプルなソリューションについて紹介されています。
カシューナッツ生産などのシンプルなイノベーションが発展途上国における発展の重要性を訴えています。
・ポッドキャストを始めました
「Dispatch From The Last Mile」
興味のある方は、移動中などに聞いてみてはいかがでしょうか?
(下記からダウンドード可能です)
https://itunes.apple.com/us/podcast/dispatch-from-the-last-mile/id1175640422
・コペルニクインサイトを始めます
コペルニクでは発展途上国に関わる中で、得たデータなどを公開していくそうです。
例えば、コペルニクのテクノロジーを届けているのは誰なのかということを調査したそうです。その中で、売り上げに寄与している属性の中に「バイク所有者」という特徴が抽出されるなど興味深い統計データがあります。
(バイク所有者がそれ以外に属性より、二倍近く、テクノロジーの売上を行っている)
https://kopernik.info/update/technology-sales-agent-performance-doubles-with-access-to-motorbikes
・Behavioral insightの取り組み
Behavioral insightとは、一種の行動経済学ですが、例えば、政府が税収を徴収するときに、「自動車税を支払ってください」というより「特定の車種(あなたのカローラ)の自動車税を支払ってください」、また「あなたのカローラ(写真付き)の自動車税を支払ってください」と告知する方が増税率などが上がるなどの知見のことです。
Behavioral insightの分野は発展途上国についても、応用できるのではないかと、中村氏は紹介していました。
今回は、コペルニク・フォーラム 2016の内容を抜粋して紹介しました。
コペルニクの活動に興味を持たれた方は、ホームページなど参照してみてください。
https://ja.kopernik.info/
引き続き、国内外のソーシャルインパクトを意図した企業や取り組みなどを紹介していきます。
~関連書籍~
「世界を巻き込む。――誰も思いつかなかった「しくみ」で問題を解決するコペルニクの挑戦」