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【公開セミナー】アフリカ×FAO 食料情報のGIEWSとは何か

更新日:2019年5月28日


連続公開セミナー 「食べものの危機を考える」

〜食料危機アラートはどうやって出されるのか? FAOの情報にアクセスして考える世界の食料問題〜

2017.01.25[水] 19:00~20:30に明治学院大学 白金校舎にて、AJF・JVC・HFW・オックスファム ジャパン明治学院大学国際平和研究所(PRIME)共催で、連続公開セミナー 「食べものの危機を考える」が開催されました。

今回はその内容について紹介していきます。

講師は、斉藤 龍一郎さんです。

アフリカ日本協議会(AJF)理事、立命館大学生存学研究センター運営委員、明治学院大学法学部で「NGO論」を教える。2004年からAJFで食料・農業問題を担当し、2008年開始の連続セミナーの企画・運営に携わる。農林業国際協働協会(jaicaf)発行の季刊誌「世界の農林水産業」に掲載される世界食糧農業機関(FAO)の世界食料情報の翻訳を担当。

http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/events/events20170125/より引用

食料危機について

まず、食料危機とは「安心して安全な食料を必要なだけ食べることが出来ない」状況としてこのセミナーでは定義されています。

食料危機は様々な要因で引きおこりますが、「局地的な食料危機」としては下記の要因で引き起こされることが多いです。

・災害、天候不順:ハイチ地震、ネパール地震等

・紛争、社会不安:シリア、ソマリア、コンゴ等

・流通阻害:エボラ感染の場合。拡大を阻止するために国境が閉じられました

また、「地球規模で発生する食料危機」としては、小麦やトウモロコシなどの食料用品が、工業利用やエネルギーとして活用され、食料価格の急騰などによって引き起こされる場合があります。

そんな、食料や農業を専門にした国際機関が国連食糧農業機関(FAO)です。

FAOとは

国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農林水産業の発展と農村開発に取り組む国連の専門機関です。FAOは、196の加盟国(2つの準加盟国含む)およびEU(欧州連合)から成り、本部はイタリアのローマにあります。

FAOの使命は、世界の人々の栄養と生活水準および農業生産性を向上し、農村に生活する人々の生活条件を改善して、世界経済成長へ寄与することです。

開発途上国を中心に貧困と飢餓に苦しむ人々の栄養状態と生活水準を改善することによって、すべての人が健康な生活を送ることを目指しています。

設立   1945年10月16日

所在地  本部: ローマ(イタリア)

代表者 ジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバ事務局長 José Graziano da Silva, Director General 2012年1月1日就任 

加盟国  196ヶ国 (2準加盟国含む)+ EU(欧州連合) (2015年3月現在)

職員数  約3,248名 (2015年12月現在)

http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/events/events20170125/より引用


Global Information and Early Warning System(GIEWS)とは

Global Information and Early Warning System on Food and Agriculture (GIEWS)は1970年代初めの世界的な食料危機への対応の中で誕生しました。

GIEWSには、WFP始めとする国際機関がどこにどのような食料支援を行うのかを決める基本的な情報となる、「Countries requiring external assistance for food」などを参照することができます。

ぜひ、興味をお持ちの方はホームページにアクセスしてみてください。

また、食料に関する生産・需要・利用・備蓄・価格の状況については、「Crop Prospects and Food Situation」、「Food Outlook」のレポートを参照することで、基礎的な内容をフォローすることが可能です。合わせて参照してみてください。

こちらのセミナーは毎年企画されており、大変勉強になるセミナーとなっています。

途上国でのBOPビジネスや食料問題に興味をお持ちの方などは是非参加してみてはいかがでしょうか?

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