Social Impact Act
人工知能(AI)による長期投資・ESG投資・ソーシャルファイナンスの可能性
更新日:2019年7月3日
人工知能×長期投資(ESG投資)の可能性
~人工知能・長期投資研究会~
Social Impact Actでは、一昔前はSRI(社会的責任投資)などとも呼ばれていた、ESG投資やインパクト投資について、関連するプレイヤーの一覧化、取り組みの発信などを行ってきました。
今回は、人工知能×長期投資の可能性について紹介します。
~人工知能(DeepLearning)の得意領域~
まず、人工知能というキーワードは昨今、バズワード的に登場し、目にしない日はないといった状況にあります。
その人工知能が注目されるきっかけとなったクノロジーが「ディープラーニング」と呼ばれるものです。
人間の脳構造を模したニューラルネットワークをより深く設計されたもので、現時点で人工知能(ディープラーニング)が最も得意にする領域は下記の二つと認識しています。(ここは議論があるかもしれませんが)
・物体認識:人の目が担っていた機能 ・完全情報ゲーム:囲碁など
※AlphaGo 囲碁AI Master 〜AlphaGoから何を学ぶのか〜

~金融×人工知能~
次に金融については、国内外において、フィンテックベンチャーと呼ばれる企業が多数生まれてきています。
その中でも、Social Impact Actでは、金融というツールを用いて社会課題の解決に挑戦するベンチャーとして、今まで金融にアクセスすることが出来たなかった層に、金融サービスの拡大を目指す、ファイナンシャルインクルージョンと呼ばれる領域で活動する、「ドレミング」や、貧困層をターゲットにしたマイクロファイナンスの金利を下げることを目的にした「Tala」「First Accsee」などを紹介してきました。
従来、金融×人工知能としてもっとも多く取り組みが行われてきた事例としては、「システムトレード」と呼ばれる、超短期間に超高速で自動取引を行うアルゴリズムというでは、既に様々な投資会社が導入しています。
「システムトレード」自体については、リーマンショックなど、マーケットそのものに急激な変動を及ぼす可能性など、様々な意見があります。
また、人工知能という中でも、ディープラーニングと自動取引の親和性などについては、すくなくとも当初は懐疑的な意見が多かったと認識しています。
(ただ、アルファー碁などの活躍により、詳細な部分よりも、むしろ感覚的な部分で人工知能が人間を凌駕する可能性から、チャートのテクニカル投資分析など現在様々な観点で検討されているテーマかと思います)
~長期投資×人工知能~
そして、この人工知能というテクノロジーが、ESG投資やソーシャルファイナンスなどの中長期投資領域でどのような可能性があるかについては、導入事例など、国内外においていくつかは、そうした取り組みもあるようですが、ほとんど手つかずの状況にあるように思われます。
ディープラーニングがなぜ、人間以上に物体認識の精度が高いのか、それは、特徴量を抽出できるためで、長期投資などで投資を実施する前に、非財務情報データなど、適合する特徴量のある企業などの識別などに、人工知能は活用できるのではないかと思います。
人工知能×長期投資(ESG投資)の可能性というテーマで~人工知能・長期投資研究会~などの勉強会などに興味をお持ちの方なども是非、お気軽にお問合せください。
社会的課題の解決を意図したテクノロジーなどについても、Social Impact Actでは紹介していきます。
~関連書籍~
「あたらしい人工知能の教科書 プロダクト/サービス開発に必要な基礎知識」
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