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グラミン日本の可能性〜先進国におけるマイクロファイナンスの可能性〜

最終更新: 2019年7月3日


グラミン日本の可能性

編集長の今井です。

「貧困克服への挑戦 構想 グラミン日本 (グラミン・アメリカの実践から学ぶ先進国型マイクロファイナンス)」の著者である、菅正広氏がグラミン日本の構想を企画されているそうです。

菅先生とは面識はありませんが、非常に面白い試みだと陰ながら応援しています。

ソーシャル・インパクト・アクトでも、マイクロファイナンスについてのトピックについては、何度か紹介してきました。

世界のマイクロファイナンス機関(MFI)一覧」「マイクロファイナンス領域で挑戦する海外フィンテックベンチャー」「マイクロファイナンスからインパクトインベストメント、そして次へ」などなど

マイクロファイナンスは、1970年代〜バングラデシュで実施されたムハマドユヌス氏の活動に注目が集まり一般的にも知名度が高まりましたが「貧困層や低所得者向けの金融サービス」のことです。

1990年代〜2000年代初頭には、途上国を中心に、マイクロファイナンス機関は急増しました。そして、2006年には功績が認められムハマドユヌス氏はノーベル賞を受賞しました。

近年では、様々な機関が参入したことで、そこでの歪みや、その反省から一部インパクト投資などの流れも多少なりとも後押しする契機になったと認識しています。また、市場規模全体は未だに広がっていますが、マイクロファイナンス機関数自体は縮小しており、成熟・淘汰が始まっています。

一般的に、こうした途上国において、一定の成果を納めたサービスや製品を、先進国に適応する流れをリバースイノベーションと呼ばれますが、マイクロファイナンスは、アメリカなどの先進国にも浸透し、まさに、リバースイノベーションの一例と言えそうです。

アメリカにおいては、グラミンアメリカはありますが、現在、日本において、グラミン日本はありません。

貧困者層向けの金融機関なら、単なる消費者金融や高利貸しと何が違うのか?という疑問が出てきそうです。

むしろそこがポイントなのかと思います、つまり、メガバンクや商業銀行、既存金融機関が相手にしなかった客層を、インセンティブやサービス設計、また元資とする資本の出して(単なる経済的リターンだけでなく、社会的リターンも投資に求める投資家など)を選別することによって、単なる消費者金融や高利貸しとは違う、新しい金融サービスが日本に生まれることが期待されます。

日本における金融業界は、岩盤規制の業界ですので、様々な規制面での折り合いや大小様々なハードルがあるとは思いますが、グラミン日本の情報についても、引き続きウオッチしていければと考えています。

参考図書

貧困克服への挑戦 構想 グラミン日本 (グラミン・アメリカの実践から学ぶ先進国型マイクロファイナンス)

#BOPビジネス #CSV #SDGs #マイクロファイナンス

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