新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、連載をスタートさせたサステナビリティー経営論の第二話です。
この連載では、昨今、SDGsやサステナビリティー、ESGと経営の統合というテーマを様々な場面で拝見するようになりました。
では具体的に、どのように活用していくのか?というのがメイントピックになります。
具体的には、下記の四領域への統合がKI Strategyへの依頼内容として多い状況です。
・事業開発、新規事業
・ブランド、マーケティング
・情報整理、社内浸透
・経営戦略
今回は、事業開発とサステナビリティー領域での統合の話題について触れたいと思います。
同テーマのセミナーなども、やらせてもらうことも多いですが、時間的制約もありますので、本ブログでは、いちから解説していければと考えています。
まず、事業開発においては、大きく下記のようなステップを踏みます。
事業自体は様々な領域やビジネスモデルがあり得ますが、ステップ自体は下記を踏むことになりますよね。
・「0→1」フェーズ:ビジョンもしくは、ビジョンに基づく目的や、素朴な疑問や、意志ある問いから、事業のコンセプトやアイディアを生み出すフェーズ
・「1→10」フェーズ:生まれたコンセプトやアイディアから、商品やサービス、ソリューションなどを市場に投入するフェーズ
・「10→100」フェーズ:市場に投入された商品やサービスを、普及・拡大させるフェーズ
では、どのように問いやアイディアを生み出していくのか?
という疑問が湧いてきますよね。
そうした疑問への回答は、別途回を設けるとして、間接的に回答にもなっている意味もありますが、もう一つ事業開発において重要なポイントが軸を決めるということです。
軸とは何か?
例えば、新規事業開発において、アイディアを創発する際に、重視するポイントと言い換えてもいいかもしれません。
「事業」という以上一つ目の軸としてよくあるのが「儲かること」でしょう。
「儲かる」だけでは抽象的なのであれば、何年以内に、売上や利益率が●●以上立つ見込みが立てられない事業はやらないというように決めている企業も多いですよね。
では事業の軸は「儲かる」だけでしょうか?
そんなことないですよね。例えば、その企業がやることの「必然性」や「らしさ」などを軸に据えることもあります。
そして今回のテーマは、サステナビリティーと事業開発の関わりについてです。
そうした意味では、「儲かる」かだけでなく、「社会との関わり」というような軸を事業開発のアイディアや問いにおいて重視するという手法があります。
もう既にやっている!という反応や、事業ってそういうものでしょ、という思考停止に陥らないでは貰いたい一方で、難易度は上がること分かりますでしょうか?
つまり、連立方程式を解くようになるからです。
・「儲かる」
・「社会にいいインパクト」
が成り立つという両変数を満たす必要があるからです。
こうした観点も、セミナーでは時間があって省きますが、よくよく考えると、二つの考え方があり得ます。
つまり、「連立方程式だから解くのは難しくなっていく」というもの。
そしてもう一つが、「両者は相互補完的だから逆に成功確率を高める」という考え方です。
これは事業のフェーズにもよると思います。
今日の論点である、0⇒1フェーズなのであれば前者だという感覚値はありますが、議論の余地がありそうな領域ですよね。
すくなくとも三方良しではなく、百方良し的なものを目指すべきという論調もありますが、
現実の世界でビジネスをやっている身からすると、解くべき変数を大きくすれば、するだけ良いというものではないとは考えています。 少し脱線もありましたが、今回の結論は下記です。次回以降も実際の活用方法について解説していきます。
・SDGsやサステナビリティー領域の代表的な活用方法は以下の四領域
・事業開発、新規事業
・ブランド、マーケティング
・情報整理、社内浸透
・経営戦略
・事業開発はフェーズがあるが、その軸に、「社会との関わり」を加え発想する方法が注目されている ・ただ、「百方良し」的な発想が事業開発においてよい手法とは限らないので注意が必要
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