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執筆者の写真Social Impact Act

世界を変えるデザイン〜途上国向けデザインの具体事例〜

更新日:2020年10月16日


残り90%のためのデザインとは?

2007年にクーバーヒューイット国立デザイン博物館で開催された、世界各地のデザイナーが貧しい人々のニーズに応えるべく生まれたソリューションが展示されたもので、世界から注目を集めました。

前回に引く続き、第三弾の最終回として、途上国などをターゲットにしたデザインやプロジェクトを紹介した『世界を変えるデザイン2〜スラムに学ぶ生活空間のイノベーション〜』の内容を抜粋して紹介します。

アバリミ・ベゼカヤとは?

・アバリミ・ベゼカヤとは、「家庭で栽培する」という意味。住民が自身で野菜や果物を育てたり、共同菜園を実施できるように、研修や支援を実施、南アフリカで活動

・植物販売、苗の扱い方、堆肥の作り方などを研修、研修を受けたものを地元に持ち帰り、生産性の向上など副次効果が期待される

・アバリミ・ベゼカヤは、「生存」「生活」「生計」という三段階を通じて小規模農家の支援を実施、また小規模農家向けの地元マーケットを確保している点が特徴的

残り90%のためのデザイン〜具体事例〜

■南ア

・ケープタウンのフィリピタウンシップでは、スラムなどの環境改善で、まず行うべきは現状把握。SDI(バラック/スラム住民インターナショナル3大陸にまたがるスラム住民グループの草の根ネットワーク組織)がノウハウを提供するコミュニティー地図を住民自身が作成するプロジェクトを実施

・プラスチックフォームワークシステムという誰でもコンクリート壁を作れるシステムの普及

・スパサドムーブオン露天商向けにデザインされた、簡易な販売スペース兼荷物の移動設備の普及

■インド 

・イェルワダスラムでは住民の要望を明らかにするために、聞き取り調査などではなく、具体的にイメージが容易な模型を活用

・マンゴルプリ(デリー北西部)などで、住居の機能をモジュール化して組み合わせる、マイクロホームソリューション(mHS)が貧困層向けに展開

・サウダケヴラなどでスラム住民に住居を提供するのではなく、自身で家を立てる技術の教育活動


今までデザイナーがターゲットにしてこなかった層向けにデザインの力によるソリューションの事例など幅広く紹介されています。

また、ソーシャルインパクトアクトでは、有志連合による、途上国ビジネスの企画などを行なっています、途上国向けのデザインなどにご関心をお持ちの方もお気軽にご連絡ください。

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