Social Impact Act
2016年12月5日
最終更新: 2020年10月16日
目次
社会的投資の主要プレイヤー~北米編~
・IGNIA:メキシコ
・RSF Social Finance:アメリカ
【第3話】社会的投資を牽引するアメリカの投資会社
・Acumen:アメリカ
・The Rockefeller Foundation:アメリカ
・Tonic:アメリカ
・Root Capital:アメリカ
The Rockefeller Foundation:アメリカ
まずは、アメリカの社会的投資プレイヤーのロックフェラー財団(The Rockefeller Foundation)について紹介します。
ロックフェラー財団(The Rockefeller Foundation)は、石油王で大富豪のジョン・ロックフェラーにより1913年に設立され、世界で最も影響力があるNGOの1つに数えられています。
基金は数百億ドルに及び、サブサハラアフリカ1カ国の予算規模に比べても大きく、ベトナムの国家予算と同程度の規模を1基金が保有していることになります。
「インパクト投資」も、2007年にロックフェラー財団が、イタリアのBellagioで行ったセミナーで提唱されたものとされており、社会的投資やソーシャルインパクトの領域についても、大きな影響力があります。
また、ロックフェラー財団は、「インパクト投資」の言葉の定義に始まり、市場規模の算出やルール策定にも中心的な役割を担っており、その動向は世界から注目を集めています。
Tonic:アメリカ
次に紹介するのは、アメリカの社会的投資プレイヤーのTonicについて紹介します。
Tonicは、2010年に設立された、インパクトインベスターです。
以下、 Tonicの投資先企業の抜粋です。
・Copia Global Inc:ケニアのナイロビにおいて、BOP層向けのEコマースや、住所が特定出来ない人でも問題なく稼働するデリバービジネスを展開。
・Digital Divide Data:2001年に設立された、カンボジアやラオス、ケニアなどの発展途上国におけるビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)事業を展開
・FrogTek:バーコードリーダーを搭載したスマートフォンやタブレットを利用して、シンプルなPOS管理、課金、在庫管理を実現するアプリケーションを提供
・The Media Development Investment Fund (MDIF):世界中のジャーナリストが、専門的で責任ある質の高い取材、政府の説明責任の追求、腐敗の暴露等が持続可能とするために、世界中のジャーナリストを支援するプラットフォームを提供
・Promethean Power Systems:インドをはじめとする無電化地域の開発途上国において、商業用の冷蔵庫の設計・販売
・Rent To Own:ザンビアで、クライアントごとに6段階ローンサービスを提供
・SMV Wheels:インドの人力車運転手の顧客に、融資を提供し、人力車を直接所有する機会を提供します。人力車の運転手には正式なライセンス、損害や盗難の場合の保険、身分証明書、基本的な銀行口座が付与
今回は、アメリカの社会的投資会社と、その投資先企業を紹介しました。引き続き世界の社会的インパクトに関連した活動を行う企業とその取組を紹介していきます。