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インパクト投資の経済的リターンに対する最新のレポートが公開されました

最終更新: 8月5日


インパクト投資の経済的リターンは?

今回、GIIN(Global Impact Investing Network)が、インパクト投資の経済的リターンについて、レポートを発表しました。

The Financial Performance of Real Assets Impact Investments: Introducing the Timber, Real Estate, and Infrastructure Impact Benchmarks

インパクト投資やESG投資、SRIなど、関連する活動を行なっている方は是非、参照してください。

このレポートでいう、インパクト投資とは、「社会的および/または環境的リターンを、経済的リターンと共に達成することを意図した投資」のことを指しています。

レポートでは、1997 年から2014年にかけて、「木材」「不動産」「インフラ」領域で投資が実施されたインパクト投資の経済的リターンにおける分析を行なったものです。

結論は、インパクト投資は、経済的リターンと社会的リターン双方を目指すものですが、「木材」「不動産」「インフラ」など投資領域によってボラティリティーに違いはあるものの、経済的リターンにフォーカスしても、平均的には従来の投資と同等程度の経済的リターンを期待出来るというものです。

SRI(社会的責任投資)などが下火になり、ESG投資が注目された一つの背景として、欧米を中心にSRIは「単なる経済的リターンが低いことの隠れ蓑」などという批判があったと認識しています。

こういった批判の是非は、議論がありますが、インパクト投資やESG投資、自身にも二つの考え方があると認識しています。

・インパクト投資は「経済的リターン」だけでなく、「社会的リターン」も達成しているのだから、経済的リターンは少なくてもしょうがないという認識

・インパクト投資は、企業が社会的リターンや持続可能性を考慮することを求めており、中長期的には企業の発展に繋がり、結果、経済的リターンも生むものという認識

こういった議論には、期間とエビデンスが必要ですが、非常に難しく、業種や国、また期間(中長期の定義)によっても計測結果が全く違う可能性があります。

GIINの今回のレポートがそうした議論を進展させることになることが期待されます。


また、関連して


スタンフォードソーシャルイノベーションレビューにおいて、「インパクト投資の挑戦~効果的なインパクト投資戦略のために必要なこと~」と題したカンファレンスが開催されその模様が公開されました。

インパクト投資やESG投資、ソーシャルファイナンスに興味をお持ちの方は是非、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


以下、主催や講演者の補足情報です。

スタンフォードソーシャルイノベーションレビューについては、「スタンフォードソーシャルイノベーションレビューとは」や「社会的インパクト投資は本当にインパクトを生むのか?」等を参照ください。

講演者のRoot Capitalについてはこちらの記事を参照ください「米国の歴史あるソーシャルインパクト投資機関〜Root Capital〜

Omidyar Networkとは

Omidyar Networkについては今まで紹介する機会がありませんでしたが、アメリカを代表するインパクト投資機関で、創業者がPierre Omidyarです。

創業者の名前が会社の名前になっておりますが、Pierre OmidyarはeBayの創業者の一人です。

米国では、ビルゲイツがゲイツ財団などを立ち上げ、広く社会的課題に対して投資や援助を行っていることは有名です。Omidyarも世界的ベンチャー創業後にソーシャルファイナンスの領域に加わった代表格です。

eBayの創業者らしく、Omidyar Networkの本部はシリコンバレーにあり、その他、ヨハネスブルク、ロンドン、ムンバイ、ワシントンを拠点に活動を行なっています。

スタンフォードソーシャルイノベーションレビューは、長らく、インパクト投資について情報を発信しており、今回のカンファレンス等を多数企画しています。

関心をお持ちの方は是非、SSIRについても継続的にチェックしてみてはいかがでしょうか?


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