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経済学の父 vs 近代経済学の巨人〜資本主義入門以前として〜

最終更新: 2019年7月3日


欲望の資本主義〜ルールが変わる時〜

今回は、『欲望の資本主義〜ルールが変わる時〜』という書籍で扱われているスティグリッツ氏をテーマに紹介します。

本書の紹介の前に、経済学の父といえば、中学生あたりでしょうか、需要と供給などの基礎理論を『国富論』の中で纏めた、アダム・スミスです。

近代経済学においては、様々な巨人と呼ばれる学者がいます。最近では、『21世紀の資本』で有名となったトマピケティー(日本語訳版は野村総研の研究員のメンバーが翻訳していたものと記憶しています)や、『非対称情報下の市場に関する研究』などで注目された、スティグリッツもその一人です。

ノーベル経済学者を受賞してきた研究テーマとしては、リーマンショック前後は、「ゲーム理論」系の研究、そして、昨今では現地のフィールドワークをベースとした研究などにも贈られてきました。

スティグリッツとトマピケティーの共通点

スティグリッツは往々にして、アダムスミスの「神の見えざる手」は機能しないという立場です。この主張自体の正当性は議論はありますが、インパクト投資やESG投資などを後押しする民間を含め、理論的根拠とする学術的一派ではあるものと思料します。

また、本書の中で、経済成長を阻害する要因として、「格差」をあげており、問題は資本主義ではなく、所得分配政策などの政策や政治が問題であるという主張は、本書には登場しませんが、トマピケティーと似た部分もあります。

また、適切な政策によって、持続可能な成長は可能だという見解は、マルサス主義とは明確に違う立場ですが、興味深いのは、イノベーションによって社会は前進するという、ソロー主義とも若干違う立場を展開している点です。

※マルサス主義とソロー主義についてはこちらも参照ください。「SDGsは「マルサス主義」で実現するのか「ソロー主義」なのか?

イノベーションは利益がある場所から、別の場所は利益が移行するのは間違いないが、それと社会が前進したかは別であるというものです。

ソーシャルインパクトアクトでは、社会的課題に挑戦する企業や団体などを紹介しています。また、その際、「社会性」や「ソーシャル」などは、たとえ同じ現象に対しても様々な見方や見解が可能で、引き続き、出来るだけ様々な視点を紹介していければと思います。

参考図書

欲望の資本主義


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