人工知能による意思決定サポート
昨今、人工知能、機械学習、シンギュラリティーとまで言われるテクノロジーの進化ですが、現時点では、汎用的な人工知能と言えるようなものではなく、分野特化型の人工知能が大きな成果を出しています。
囲碁AIや、画像認識AIなどなど
ソーシャルインパクト・アクトにおいて、メイントピックの一つが社会的インパクト投資と呼ばれるような、新しいお金の流れです。
人工知能は、インパクト投資など、経済的リターンだけでなく、社会的リターンも含めた投資パフォーマンスの最大化においてどのような貢献ができうるのか?という話題が今回のメイントピックになります。
人工知能と投資の意思決定
人間がある株式なり、債券なりを購入する際の意思決定は、その投資を行う人の選好によって変わってきます。
財務的リターンを重視する人もいれば、社会的インパクトを重視する人もいます、これは価値観の問題なので、他人がとやかくいう問題ではありません。
では、人工知能の取引の場合はどうでしょうか?こちらは、基本的に財務的リターンを最大化する為に、あるルールに基づく取引を実施します。
最近のトピックとして、集合知を活用して、投資の意思決定を行うというものがあります。
集合知に基づくAI運用モデルは、IFTA国際連盟賞を受賞するなど、人工知能や計算速度の向上などの背景もあり、最近改めて注目を浴びています。
集合知に基づくAI運用モデルのインサイトとしては、一つのAIが買いか売りかを判断するよりも、複数のAIが株価を予測する方が、飛躍的に精度が向上するというものです。
現在は、ネガティブスクリーニングなどの前処理は実装されていることもありますが、基本的に、社会的インパクトを含めた形で、投資パフォーマンスを最大化する、投資AIは聞いたことがありません。
ただ、複数の人工知能による、集合知による、投資というのが一般化した際に、その意思決定において、社会的インパクトを考慮する、AIが意見の一つとして投資の意思決定に反映された際、投資パフォーマンスがどのように変動するか?などは学術的にも非常に興味がある領域です。
関連する領域についても、折をみて、情報をあげていければと思います。
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