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アジア・太平洋地域のSDGsに向けた10のソリューションUNDP

最終更新: 2019年7月3日


来週の初頭(2017年7月10日)より、ニューヨークにて「持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム」が開催され、SDGsの達成に向けた進捗具体などが報告される予定となっており、ますます、世界的にその動向が注目されています。

日系企業のSDGsの取り組みについては、定点観測を行なっていますが、世界的にみると、特に目標1〜6の部分は、旧MDGsと関連の深い、発展途上国(アジア太平洋、アフリカ)の進捗に依存する結果になることが予想されます。

アジア・太平洋地域のSDGsの達成に向けた10のソリューションをUDNPが紹介しています。そのうち、バングラディシュ、モンゴル、ミャンマーの内容を抜粋して紹介します。

10 Solutions to Help Meet the SDGs IN ASIA AND THE PACIFIC

バングラディシュ、スラム生活者向けソリューション

歴史的に、アジア太平洋地域では都市に人が集まる傾向がある一方で、スキルが伴っていない場合も多く、結果、職に就けず、スラムを形成する例が後を立ちません。

UNDPでは、2008年から2015年まで、都市部の貧困削減プログラムを23の都市と地域で実施し、貧困層、特に女性や少女の健康、教育、生活水準の改善をもたらしました。

都市部の貧困削減プログラムのポイントは、人々が自らの問題を解決できるようエンパワーメントに重点を置いている点。また、800,000世帯をカバーする約2,600の地域開発委員の創設など「点」になっているものを「面」にして、政治的・経済的力学を働かした点でが特徴的です。

委員会では、スラム居住者を集め「安定的な水アクセス手段の確保などの優先事項のマッピング」「将来のための投資の促進」を実施しました。

プログラムが終了した時点で、約25万世帯の給水能力の向上、約19万人のトイレが改善されました。

また、将来のための投資の促進では、職に最も結びつきやすい技能、(配管や電化製品の修理など)を需要予測などから特定しそのトレーニングに対する補助金の導入などは、画期的な取り組みかと思います。

また、住居改善のための低コストの金融サービスの提供などを含め、SDGs達成のソリューションの一つとして紹介しています。

モンゴル、発展途上国における法整備

途上国において、適切な法整備がなされていない、もしくはそこへのアクセスが十分でない場合が多々あります。

法整備と貧困問題は一般的に切り離されて議論されることもありますが、レポートでは、G. L.氏の事例などのように、刑事事件などで、弁護士を雇うためのお金がなく、誤って投獄などされた際に、本人だけでなく家族を含め貧困層に陥るリスクが高くなることは間違いありません。

リーガルエイド(法的援助)と呼ばれる領域で、モンゴルでは、公的な法律援助センターをUNDPが、2007年より、 法務省と協力してモンゴル全土に拡大してきました。 2011年までに、37のセンターが運営されており、4年間で4万人の法律サービスが提供されています。

その一方で、一般市民にどれほど認知されているかは、疑問もあり、本来民間サービスを含め、途上国の低所得者層向けな安価なリーガルサービスのイノベーションが求められています。

ミャンマー、金融アクセス(マイクロファイナンス)

マイクロファイナンスや途上国向けの金融サービスについては、SIAでも最も取り扱ってきたトピックの一つで、様々な観点があることを紹介してきました。

ミャンマーは2011年のマイクロファイナンス法の整備により、数多くのマイクロファイナンス機関が設立されました。

レポートにも掲げられているポイントとしては、単にお金を貸し出すものではなく、インキュベーション付きマイクロファイナンスといいますか、ローンファンドマネジメント、簿記、ビジネスプランニングなどの基本スキルの訓練など、そもそものリテラシー向上と金融アクセスの拡大の二本柱かと思料します。

以下、レポートの抜粋です。

ミャンマーは貧しい国であり、依然として人間開発指数では比較的低い水準にあります。

マイクロファイナンスが導入された時点で、約75%の人々が農村部に住み、その要因の一つが農業以外の雇用の選択肢がほとんどないからとされてきました。

また、これらの問題を複雑にする要因として、特に女性や資産がほとんどなく、また資産のない人のための金融サービスがないことでした。そのため、農村部の貧しい女性は、新たな収入源を確保する可能性のある小規模ビジネスを創発するために必要な少額の資本を確保する機会はほとんどありませんでした。

そこで登場したのが、マイクロファイナンスで、顧客の98%は女性を占め、新しいビジネス、家庭の改善、家族の健康状態の改善、農場の拡大、子どもの教育などに小額を振り向けました。金額ベースでは、貸出金の約77%は農業用品の調達に使用され、貧困削減の一助となっていると纏められています。

今回は、UNDPの「10 Solutions to Help Meet the SDGs IN ASIA AND THE PACIFIC」の内容を抜粋して紹介しました。

引き続き、国際機関が発表するSDGsに関するトピックについても紹介していきます。



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