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開発経済学入門〜ソローモデル、内生的経済成長モデル〜

最終更新: 2019年7月2日


『開発経済学入門』

Social Impact Actでは途上国の課題やそれを解決する社会的企業の取り組みなどを紹介してきました。

途上国の成長などにフォーカスした学問が、開発経済学と呼ばれるものです。

今回は、開発経済学の基礎となる知識を記載している、『開発経済学入門』という書籍の内容を紹介します。

実際に、途上国の開発などに興味がある方は実際に手に取られてみてはいかがでしょうか?

ソローモデルとは

近代の経済成長論は、ノーベル賞を受賞した、マサチューセッツ工科大学(MIT)のロバートソロー氏に始まると言われています。

ソローは、経済成長の源泉を分析、人々が貯蓄し、消費し、企業に回り、資本ストック(設備・機械等)が増加し、生産量は増え、結果、人々の所得は増えていきます。

ただし、このような成長は、長続きしません、それは、投資すればするほど、投資による収益は少なくなるからです。

そのため、長期的な経済成長には、技術の進歩が必要であると提唱します。

以下は、ソローモデルのポイントです。

・長期的には、一人当たりGDPの成長は技術進歩に比例する、短期的には、資本蓄積による成長が可能

・投資率が高く、人口成長が低いほど、長期的な均衡状態における所得レベルは高くなる

内生的経済成長論(AKモデル、ローマモデル)とは

AKモデルは、基本的にソローモデルと同様ですが、技術が外生的に進歩する(ソローモデル)だけではなく、生産活動に従事した経験によっても進歩することが想定されているモデルです。

ソローモデルでは、資本の限界生産物が低減していくため、長期的には資本蓄積による成長はストップしてしまいます。ただし、AKモデルでは、資本蓄積が進むということは、生産の経験も増えるということで、経験により、技術進歩も増していきます。

そのため、資本の限界生産物は低減しないというモデルです。

また、ローマモデルは、研究開発(R&D)を技術進歩のモデルに組み込んだものです。このモデルは、一年間に創出される新しい知識は、研究者の数と現時点での知識量に比例すると仮定しています。

この仮定からは、人口規模の大きい国の方が、一人あたりGDPの成長率が高くなるという規模効果が発生することを示しています。

内生的経済成長モデルは、人口規模が大きいほど、または、イノベーションの効率性が高いほど、長期的な経済成長率が高いことを示しました。

貧困の罠とは

貧困の罠とは、貧困が貧困を呼ぶ悪循環から、ある国が抜けられない状態。

抜け出すためには、ビッグプッシュと呼ばれる大規模な政策変更が必要。

ただし、現在、貧困の罠にはまっている国はそう多くなく、また、ビックプッシュ的な政策は政府の失敗による、逆効果もあるため、運用には細心の注意が必要としています。

今回は、開発経済学の基礎となる知識を記載している、『開発経済学入門』という書籍の内容を紹介しました、本書では、その他にも、産業集積やリカードの比較優位など様々なトピックが紹介されています。

引き続き、社会的インパクトを意図した企業やその取り組みについて紹介していきます。


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