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  • 執筆者の写真Social Impact Act

CSOからCVO(チーフ・バリュー・オフィサー)への期待

更新日:2020年10月16日

SIAの今井です。

先日、本屋を歩いていると、『SDGs・ESGを導くCVO(チーフ・バリュー・オフィサー)』という本を目にしました。

昨今では、環境問題やサステナビリティーなど、社会との関わり方が企業経営の重要なイシューと認識されるようになりはじめています。

それは、ある意味、差別化やコモディティー化の手段として、機能や値段などの要素以外にマーケティングの機会を模索せざるを得ない、成熟社会のさがともいえる側面もあります。

いずれにしても、そうした背景を受けて、イケアなどが有名ですが、欧米の企業を中心に、CSOと呼ばれる、Chief Sustainability Officer:最高サステナビリティー責任者を設置する企業が増えているという話題です。

CVOとは

ただ、民間企業とお話しをしていても、いわゆる「CSR」や「サステナビリティ」の話しは、企業や担当者にもよりますが、一般的に関心は高くありません。

別途、経営しているKI Strategy IncでもいわゆるCSR部門単体と取引することは皆無に等しいです。通常、経営者か経営企画の文脈で、支援をしています。その派生としてつながることはありますが、切り出されたCSR活動にあまり価値はないと考えているからです。

こちらは私見ですが、

「ほとんどの経営陣は企業のことを本気で考えている」⇒

「ただ、企業の最優先課題としては”CSR”は全く捉えらえてはいない」⇒

「よって予算も人員も確保されていない」⇒

「そういう中で場当たり的な活動も多い」⇒

「従業員も外部もそのことを知っている場合が多い」⇒

「ただ時々、よくわからないコンサルや学者がCSRと未だに言っていることがある」⇒

「・・・」

そういう中で、どちらかといえば、「サステナビリティー」と「経済的価値の両立」、そういう単語や表現は用いなくてもいわゆる「CSV」の実現や、合理的な判断における、社会ニーズへの対応にニーズが高いように感じます。最近ではSDGsという文脈で語られることが増えてきています。

いわゆる統合報告書というレポートという形かどうかは別にして、TCFDがいうように、サステナビリティーなどの領域の「機会」と「リスク」を適切に評価し、企業価値の向上にいかにつなげるか? という文脈は経営会議のテーマにも上がるようになってきたという企業も多いのではないでしょうか?

そうした中、本書の中では、CFOの進化系として、CVO(チーフ・バリュー・オフィサー)が語られています。

私見では、「CFOの進化系」としてではなく、「CFOとCSOの融合体」としてのCVO(チーフ・バリュー・オフィサー)という概念の方が興味深いのではないかとも思いますが、どういう側面にフォーカスするかで見え方は変わってくるのでしょう。

CVO(チーフ・バリュー・オフィサー)と呼ばれるボードメンバーが企業の中で定着するかはわかりませんが、非常に面白いテーマではあります。

関心をお持ちの方は、是非、手に取ってみてはいかがでしょうか?

引き続き、関連事項の情報を掲載していきます。



※サステナビリティーやESG・SDGsの企画や導入、ブラッシュアップなどを検討されている方は、ブティックファームのKI Strategy Inc.でも支援を実施しています。お気軽にご連絡ください。

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