Social Impact Actの今井です。
早いもので、2017年も12月ということで、振り返りの月になりました。
今回は趣向を変えて、自身で経営している会社(ライフドラムラボ)について。
株式会社ライフドラムラボは、Life:人生を、Drum:奏でるというニュアンスで命名した、とても小さな会社ではありますが、日系だけでなく、外資系の企業戦略などのご支援など、今年度は数字の上でも、昨年とは比べものにならない位、大きく躍進する年となりました。
サステナブル、ESG、SDGs、CSV、BOP、途上国などのキーワードに加え、中期経営計画や、経営戦略、調査・研究領域での活動が収益の柱です。
CSOとは?
最近、海外では企業がCSOという役職を設けるケースが出てきたという話を聞きました。
当初、チーフ・ストラテジー・オフィサー(chief strategy officer:最高戦略責任者)のことかと思い、景気活発化に伴い、M&Aが活発化してるんですかね?という話をしたらポカンとされました。
CSOは、Chief Sustainability Officer:最高サステナビリティー責任者のことらしいです。
海外では、CSOという役職があるとこを紹介しましたが、日本にもいわゆるCSR部門や、サステナビリティー部門はすでに数多く存在しています。
IRや広報・人事など本社機能と兼任している場合も多いですが、一部上場企業であれば、ほとんどの企業がそうした部門を持つのではないでしょうか?
また、昨今では、設立当初から、経済的利益と社会的利益双方の最大化を目指した、ソーシャルベンチャーと呼ばれる企業なども生まれてきています。
経済的利益と社会的利益の両立について
よく、経済的利益と社会的利益の両立は難しいと言われます。
であれば、経済的利益の最大化をまずは目指し、その後社会的利益などに目を向けた方が合理的なのでしょうか?例えば、ビルゲイツなどはマイクロソフトで大成功し、その後、ビル&メリンダ・ゲイツ財団など、今ではどちらかというと慈善活動に力を入れています。
ポイントはマイクロソフトとビル&メリンダ・ゲイツ財団は別組織ということで、経済的利益の最大化のみを目指す組織と、社会的利益も含めた形で最適化された組織は必ずしも一致しないということです。
一度、経済的利益の最大化を目指すことに最適化された組織に、外圧などに負けて、取って付けたような、CSRやサステナビリティ部門が上手く機能するはずがありません。
そのため、CSR部門や業務だけを切り出してそこへの支援などは本質的にピントが外れてしまうケースが多いように感じます。
そもそもは、企業戦略や、中期経営計画やビジョン策定、対投資家やガバナンスなどの中で議論されて、はじめて意味をなすのではないかと。
また、例えばサステナブルなどを切り取った際には、経営者レベルの視点から担当者レベル(業務実施者)に視点を落とした際の認識のギャップも大きいように感じます。ほとんどの企業において、業務実施者が自身の業務においてサステナブルなどの影響を感じるというのは稀有な例ではないでしょうか。
すでに実施している企業戦略や関連領域の調査・研究のご支援に加え、関連領域のマインドモデル(認知・認識)の変革に向けた社内の教育関連の事業や、そもそもの企業のガバナンス領域についても事業領域を拡大しても面白いなと考えています。
途上国関係のプロジェクトも引き続き推進していければと思います。
会社については、中途採用など募集しています。
関心をお持ちの方は是非。
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