Social Impact Act

2018年4月28日

SDGsとカネヴィンフレームワークからみる経営戦略の立案と社会課題への企業の取り組み方

最終更新: 2020年8月6日

国連の持続可能な開発目標:SDGsは昨今注目を浴びており、SIAでもメイントピックの一つです。

今回は、SDGsとカネヴィンフレームワークについて紹介します。

カネヴィンフレームワークとは

世の中には、様々なフレームワークがありますが、カネヴィンフレームワークとは、物事の因果関係の明確さに基づくフレームワークです。

カネヴィンフレームワークでは、物事を因果関係の明確さに応じて、「複合系」「煩雑系」「混沌系」「単純系」に分類します。

社会課題の多くは、「複合系」「煩雑系」に属する

社会課題の多くは、「複合系」「煩雑系」のどこかに属します。

なぜなら、社会課題の多くは、AならばBのように単純な問題ではなく、様々な問題が複雑に絡まりあっています。かといって、因果関係がないか?と言われるとそうではありません。

SDGsは、国連が定めた、2030年に向けたグローバル目標ですが、17の目標は相互に絡まりあう、「複合系」「煩雑系」の目標です。

例えば、質の高い教育によって、貧困削減に寄与しそうですが、クリーンエネルギーが必ずしも、経済成長を生むかは分かりません。当然両立するかもしれません。

また、カネヴィンフレームワークでは、物事の因果関係の明確さに応じて、「複合系」「煩雑系」「混沌系」「単純系」に分類しますが、分類によって問題の解き方が違うという点は注目すべきです。

例えば、因果関係が明確な「単純系」の問題であれば、それは過去に解決した事例などのベストプラクティスを参考にすれば、同じように問題が解ける可能性は高いです。

そして、社会課題のような、複雑な問題を解くためには、あるべき姿の提示や、専門家による問題の構造の整理などが有効と考えられています。

そういう意味では、社会の複雑の課題を解くために、国連として、将来のあるべき姿を指し示すという手法はとても理にかなった方策とも考えられます。

社会課題の多くは、「単純系」ではない!

SDGsに関しては、SDGs Insightを運営しており、企業・団体自身の「公開情報」や「具体的な問い合わせ(一次情報)」などをベースとし、サンプル(アンケート)調査などの推計情報や、主観的な類推や個人的な意見などではなく「ファクトベース」の情報を整理しており、アクセス数等もとても伸びているのですが。

社会課題の多くは、単純系ではない、とすると、他社事例だけではなく、むしろ、社会課題の構造の理解や整理、問題が解ける粒度までの因数分解、経営戦略等のあるべき姿の策定と共に、具体的なアクションにより力を入れていきたいという思いもあります。

別途、経営しているブティックファームのLifeDrumLab Inc.では企業の経営戦略や新規事業の支援なども実施しており、SDGs関連についても、支援を実施しておりますので、ご関心をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。

大企業の方からのお問い合わせが多いのですが、中小企業の方などもぜひ、ご連絡頂ければ幸いです。

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