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アフリカ貧困層向け金融マーケット構築の挑戦


目次

社会的投資の主要プレイヤー~アフリカ編~

【第1話】アフリカ貧困層向け金融マーケット構築の挑戦 【本記事】

・FSD Kenya:ケニア

【第2話】アフリカで活躍する社会的インパクト投資プレイヤー

・Fanist Capital:ケニア

【第3話】アフリカ金融の最先端、南アの社会的投資機関

・GroFin:南アフリカ

FSD Kenya:ケニア

今回は、ケニアのソーシャルインパクト関連機関のFSD Kenyaを紹介します。

FSD Kenyaは、貧困層向け金融マーケットを構築するというアプローチ:(M4P)“making markets work for the poor”を提唱し、2005年に、ケニアで設立されました。

ケニアの金融サービスでは、Mpesaが有名ですが、成人の2/3以上が利用しており、1日800億円以上のトランザクションがあると推計されています。

では銀行口座はどれくらい所有しているのでしょうか?

国連のデータによると、2014年時点で、55.2%が銀行口座を保有していると言われます。(日本は96.6%)※1

この数字を多いと見るか少ないと見るかは議論があると思いますが、ケニアでは地域によっては、農村部を中心に、金融サービスを受けられていない層がまだおり、FSD Kenyaはその層向けにサービスを提供しています。

Savings groupsの取り組み

ケニアでは、金融サービスにアクセスできないため、成人の25%は何らかの非公式な組織を利用して、貯蓄や借入を行っているとされています。※2

Savings groupsは、数名のグループを構築して、ミニマムの預金金額を設定し、ミニマムの預金金額を越えて預け入れ分は、借り出し等も可能な仕組みです。

ケニアでは「chamas」と呼ばれ、貯蓄率の向上や、非公式団体の法外な金利を支払いや、預金の持ち逃げなどのリスクも回避することができます。

FSD Kenyは、Savings groupsのトランザクションを記録するための「e-recording app」や「e-kit」という、Savings groupsのマネージメントや運営方法の講座を閲覧できる、教育用アプリなども提供しています。


Kenya Financial Diaries research programの取り組み

Kenya Financial Diaries research programは、298世帯にも及ぶ、ケニアの低所得者層の、50万トランザクション以上のレコードを分析することで、低所得者層のキャッシュフロー、どのようにお金を得て、どのようなインセンティブで行動するのかなどの網羅的な研究です。

レポートは公開されていますので、アフリカで必要とされる金融サービスを考える際の材料としても、是非、参照してみてください。

http://fsdkenya.org/financial-diaries/

GrowthCapの取り組み

GrowthCapは、ケニアのミッシングミドル向けの金融サービスです。

ミッシングミドルとは、金融サービスにアクセスできない中間層のことを言います。

発展途上国でよく見られる、マイクロファイナンスでは金額の規模が小さすぎ、大手企業が提供する商業銀行については、信用や金額感から利用できない層のことをミッシングミドルと呼びます。

ミッシングミドル向けの金融サービスのケーススタディーの事例は積み上がっているとは言えず、GrowthCapの取り組みは、発展途上国におけるミッシングミドル向けの金融サービスが成功するかの一つの事例となりそうです。

今回は、ケニアのソーシャルインパクト機関のFSD Kenyaを紹介しました。引き続き、世界の社会的投資の主要プレイヤーについて紹介していきます。

参考URL

※1 http://datatopics.worldbank.org/financialinclusion/home

※1 http://fsdkenya.org/publication/2014-annual-report/

※2 http://fsdkenya.org/focus-areas/savings-groups/


#ソーシャルインパクト投資 #ケニア #BOPビジネス #ソーシャルファイナンス

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