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執筆者の写真Social Impact Act

新しい金融サービスの仕組み?ヤギ銀行とは

更新日:2020年8月5日


家畜銀行が注目される背景

発展途上国の多くの国では、未だに銀行口座を持たず、結果、医療サービスや、保険、教育サービスにアクセスできていない、いわゆるBOP層と呼ばれる、人々が数多く存在しています。

そんな、BOP層向けに、金融サービスを届ける、ファイナンシャルインクルージョンの領域はフィンテックの中でも、熱い領域の一つです。

ファイナンシャルインクルージョンの機能を長らくになってきたのが、マイクロファイナンス機関(MFI)です。

ただ、マイクロファイナンスについては、発展途上国ならではの、貸し倒れリスクや為替リスク、信用調査に関するコストの高さから、先進国でサービスを提供するよりも、どうしても金利を高くせざるを得ない状況もありますが、そのことに対する厳しい声も耳にします。

また、貸し倒れリスクや為替リスク等以外についても、複利計算等の教育に関わるコストも、金利上昇のファクターの一つとなっています。

ファイナンシャルインクルージョンの領域についても、物々交換をメインの経済活動に据えている層向けなのであれば、その実態に合わせたサービスが模索されています

そんな中、注目されているのが、ヤギ銀行(家畜銀行)です。

ヤギ銀行とは

簡単に言えば、ヤギ2頭を貸し与え、繁殖した場合利息を付けて3頭で返してもらうという非常に単純なスキームです。

ただ、このスキームが広がると、例えば、既存のマイクロファイナンス機関と協力して、与信データの管理など関連領域のサービス拡大も可能となるかもしれません。

日本では、いわゆるABL(Asset Based Lending:動産・債権担保融資)などの、農畜産物(牛、豚、野菜など)等動産や売掛金を担保に資金を貸し出す仕組みはあり、発展途上国についても、銀行口座も持たないBOP層についても、動産・債権を担保とした、金融サービスの動向については、引き続き注目していきます。

Social Impact Actでも、家畜銀行や途上国における家畜ビジネスの展開について、その可能性を調査しています。

家畜銀行など、途上国における、動産物の活用については、別途紹介していきます。

今回は、途上国ビジネスにおいて、Social Impact Actでも注目している、家畜の活用について紹介しました。

引き続き、社会的インパクトを意図した取り組みや関連領域について紹介していきます。

ヤギ銀行について

・「WFP ネパールの事例」

https://www.wfp.org/stories/nepal-%E2%80%98goat-bank%E2%80%99-gives-new-hope



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