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コロナウイルスは新自由主義経済にどのようなインパクトを与えるのか?ESG銘柄の投資パフォーマンス

SIAの今井です。


昨今、コロナウイルスのニュースが世間を騒がしています。

今後、どの程度の実態経済への影響があるかは未知数な部分があります。


そこで、今回のトピックは、そうした動向が、SRIやESG投資などにどのような変化が予想されるかについてです。


その前に、SRIやESG投資の歴史を簡単に振り返ってみましょう。

よく、SRIやESG投資(第三世代のSRI)は、キリスト教の教義に由来する、ネガティブスクリーニングがその走りだと言われています。


ただ、ご存じの方も多いとは思いますが、最近ではSRIという言葉はあまり使われません。

なぜなら、社会性を隠れ蓑に、投資リターンを犠牲にしているという指摘が高まったからです。



そういう背景から、ESGのインテグレーション、つまり、社会性を訴求する投資というよりは、いかに本業の中にインテグレートされた形でビジネスを運営しているか?

社会にいい事が経済性を犠牲にするのではなく、むしろ、そうした社会性を帯びた事業を展開している、企業の方が中長期的には投資パフォーマンスが安定するという思想に基いています。



その上で、リーマンショックを思い返すと、リーマンショックに端を発する経済危機を契機に、新自由経済への批判が高まり、社会的インパクト投資と呼ばれるものが登場してきます。

ただ、この時は、コロナウイルスとは違い、高度な証券化スキームなどを駆使した、投資商品そのものからショックが始まりました。


今回の発端は、(金融ではなく)ウイルスです。



ここで、注目しているのが、ESG優良銘柄に関するショック時の投資パフォーマンスの分析です。別途、SIAの運営会社でもある、KI Strategyでも調査を進めています。


報告自体は別の機会にしますが、こうしたESG投資などは個人投資家ではなく、機関投資家が強く推し進めている背景があります。

それは、彼ら機関投資家は一銘柄というよりは社会全体に投資しているわけで、例えば今回のようなウイルスもそうですが、地球温暖化や負の社会性を帯びた事業で、例え儲かっている企業があったとしても、社会資本を棄損しては、全体の投資パフォーマンスが上がらないからです。



こうしたショック時にESG銘柄がどういうパフォーマンスを見せるかは、今後の動向にも影響を与えそうです。

詳細の数値は別途ですが、粗いリサーチでは、機関投資家のポジション量の推移などから、逆にESG銘柄の方がボラティリティーが大きい可能性も否定はできません。(真逆の調査結果なども出てきていますが、定義や測定の仕方にも基因します)


いずれにしても、感染症はSDGsの目標にも記載されている項目です。他のリスク要因という意味でも、今後企業への導入が進むことが期待されます。

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