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成果連動型民間委託契約方式(PFS:Pay For Success)への期待

最終更新: 6日前

今回は成果連動型民間委託契約方式(PFS)についてです。 成果連動型民間委託契約方式による事業(PFS)のセミナーが内閣府で開催され、その資料が公開されています。 関連事項について、興味をお持ちの方は、下記なども。 ・「官民連携(PPP)におけるPFIとSIBについて」 ・「ソーシャルインパクトボンドのステークホルダーとスキームについて」 ・「ソーシャルインパクトボンド(SIB)の可能性と課題」 ・「ソーシャルインパクトボンド(SIB)は市民権を得るのか?」 「PFS」:Pay For Successは、もともとソーシャルインパクトボンド(SIB)と呼称されることもあります。ただ、以前の記事にも書きましたが、海外でもその名称については議論がありました。 日本においても、必ずしも、ボンド(債券)のスキームにしなくてもいい中で、ソーシャルインパクトボンド(SIB)という名称は、誤解を生みかねないと。 著書、 『ソーシャルインパクト・ボンドとは何か』の中でも、SIBはPbR(Payment by result):成果報酬体系あるいは成果報酬型契約の一種とも言えるという表現がありますが、そういう意味では、PFSという名称にしているのは一定の合理性がありそうです。


名称の問題はさておき、このような取り組みで一番意義深いだろうと思うのが、「そもそも何が成果か?」を決める(決まる)ことです。 実際にその活動にどの程度のインパクトがあったかという「インパクト評価」についても、民間企業を中心に、最近、ESG・SDGsの文脈で注目をあつめています。(本年末あたりからは徐々にエッセンスなどの開示を実施する企業や、調査会社が増えそうです) ただ、インパクト評価の厳密性よりも、そもそも何が成果か? すら決まっていないプロジェクトや仕事が、世の中には多いことは、それは、公的機関であろうが、民間機関でも一緒のような気がします。 「PFS」(SIB)においても、いくつかの事例でインパクト評価(RCT等)のエッセンスも入っています。それはそれで、いかに効率的に精度の高い、汎用性のある評価を確立できるかを模索することは重要です。 ただそれだけでなく、「そもそも何が成果か?」を関係者間で議論し、一定の方向性を得るだけでも、それはそれで「そもそも何が成果か?」の一つの成果といえるのかもしれません。

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