アートシンキングとデザインシンキング
最近、アートシンキングという言葉をよく耳にするようになりました。
一昔前、デザインシンキングという手法が注目され、経営における「デザイン」の重要性を訴えられるようになり、「デザイン経営」宣言などが一部議論の対象となりました。
出典:経済産業省・特許庁産業競争⼒とデザインを考える研究会2018年5⽉23⽇「「デザイン経営」宣⾔」より引用
その一方で、新規事業開発などの方法論において、デザインシンキングに対し、下記のような議論を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
「デザインシンキングは、イノベーションを起こさない!」
⇒人間観察や、ライフストーリーとかいうが、生まれた時から知っている子ども向けに、一番人間観察している、親がいいサービス作れるかは別の問題ですよね。。
「まあ、いいピアノがあってもですしね。。」
⇒「デザインシンキング」が使えないという人は、いいピアノで名曲を奏でられる人がいる一方で、そうじゃない人がいるのと同じですよね。。
そうした、デザインシンキングの可能性と限界が垣間見られる中、アートシンキングが注目されています。
導入として、アートとデザインの違いについて紹介します。
アートとデザインの違い
アートとデザインの違いを理解するうえで、一橋大学の延岡教授が提唱されている、SEDAモデルは参考になります。
サイエンス(S)、エンジニアリング(E)、デザイン(D)、アート(A)の頭文字を取って「SEDAモデル」と名付けられています。
一般的にも、大学における理学部(理論)と工学部(応用)の違いの構造を、アートとデザインの違いとして考えるとイメージがしやすいかもしれません。
概念的なものではなく、具体的な違いや、企業経営への適応などについて次回以降で紹介していきます。
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