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執筆者の写真Social Impact Act

カスタマージャーニーやペイン・ゲインとソーシャルインパクト

SIAの今井です。


最近、日本の伝統や歴史のルーツなどのリサーチで平家物語に目を通しました。


『平家物語』

祇園精舎の鐘の声……盛者必衰のフレーズは、冒頭から、まさに名著と言えるでしょう。



盛者必衰ではありませんが、ビジネスにおいても新規事業開発や新しい価値の創造。

これは、どんな企業であっても必要な能力の一つです。



そんな価値創造のためには、様々なフレームワークがあり、ビジネスモデルキャンバスや、

リーンキャンパス、マーケットリサーチや”不”発見マトリクスなどなど



守秘義務があってなかなか難しい側面もありますが、所謂、日本の大企業の新規事業開発において、ジャーニーマップなどを活用したビジネスモデルの創発の比重が増えてきている印象があります。



顧客のペインを洗い出し、それを解決するソリューションやアイディアをビジネス創発に活かしていこうという手法です。

戦略ファームがそんなフレームワーク使うの?と思う方もいるかもしれませんが、KI Strategyでも、クライアントの意向次第ではありますが、使うこともあります。



で、です。

まずカスタマージャーニーなどを批判するつもりは全くないので悪しからずなのですが (最近すこし感じるのが短絡的にペインに注目する手法は、既にコモディティー化しているのではないかという懸念です、、つまり、コンサルのいいところは他社についての事例もしっていることが一つありますが、これ他の会社かどこかで見たようなソリューションだなと思うことが増えてきた気がします)



そこで、ある意味、より斬新なアイディアに到達するためのノウハウとして、

ソーシャルインパクト的な視点なのですが、その手法を紹介します。 それは、顧客のペインの解消した先のペインに目を向けるということです。 つまり、そのペインの解消したことで生まれるペインに目を向けるという手法です。 (もしくはペインの解消したことで生まれるペインを、さらに解消されたことで生まれるペインなどなど)


これは、カスタマージャーニーなどの勃興から、上辺だけのペインであれば、誰もが考えて、それの解決を意図したサービスなりプロダクトもすぐにコモディティー化してしまうからです。


この「ペインの解消した先のペイン」に目を向けるメリットは、同じペインの解消を目的としたコモディティーサービスや商品が増えれば増えるほど、その効果を上げることが出来る点です。


こうした、活動の正のインパクトだけでなく、負のインパクトにスポットライトをあてるのは、まさにソーシャルインパクト領域の十八番ともいえます。 是非、試してみてはいかがだろうか? また、主語を「人物」だけでなく、「ソーシャル(地球・動植物)」においてみるなどの手法もあり、そちらは別途紹介したいと思います。 導入はそうとう以前になりますが、下記の記事なども参照ください。 ・「人間中心主義」VS「地球中心主義」は対立構造にあるのか?

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