ブレインストーミングでも重要な「問い」の発想
SIAの今井です。
ハーバード・ビジネスレビュー、2018年9月号『発想するチーム』において、マサチューセッツ工科大学 リーダーシップ・センター エグゼクティブディレクターのハル・グレガーセン氏が、「ブレインストーミングではあえて「問い」を追求せよ」という論文を発表しました。
本誌では、一般的に「答え」を出すブレストではなく、そもそも前提となる「問い」を探求するという手法が提唱されています。
かねてより「問い」の設計や、問題の定義の重要性は唱えられ続けてきました。
例えば、アインシュタイン曰く、「私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、59 分を 問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使うだろう」。
“If I were given one hour to save the planet, I would spend 59 minutes defining the problem and one minute resolving it.”
という言葉は非常に有名ですが、コンサルファームなどにおいても、「課題→解決」を重視しているファームもあれば、「問い→課題」に重点をおいてるファームもあります。
大体のガリバーファームであれば、どちらかしかできないというよりは、比重の置き方が変わってくるかと思います。
「問い」→「課題」→「解決」??
実は、そもそもの「問い」から始まるという本誌のような考え方が、個人的に腑に落ちるのですが、「課題(issue)」から始めるべきという立場や考え方もありえます。
課題があるから、それを解決するための「問い」が生まれて来るのだろうという考え方です。
もちろんケースバイケースですので、使い分けが必要かとは思いますが、ブレインストーミングや、アイディアソンなどでも、よくあらかじめ設計されている「課題」や「現状」が提示され、そこに対するソリューションやアイディアなどを創発するということが多いかと思います。
そうした際に、議論が停滞したり、新しい発想が生まれなかったりすることがあれば、あえて、そもそもの「問い」を考えなおすということに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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