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  • 執筆者の写真Social Impact Act

全体最適とリズムの関係性

社会課題やソーシャルインパクトについて、よく出てくるのが個別最適と、全体最適の議論です。 個々の問題の解決が、逆に全体最適の面からは逆効果になっていたり、個別最適と全体最適が相反していたいり、相互補完的であったり・・・そうした関係性が社会課題を複雑にしたり、課題が課題のまま残っている一つの理由になることもあります。 今回は、全体最適とリズムの話です。 なんだそれは?と思うかもしれませんが、全体最適の議論においては、リズムというのは一つのキーワードです。 リズムは需給バランスを調整するという機能があります。 需給バランスのずれというのは、一つの社会課題の要因となります。 例えば、雇用問題も、求人数と求職者数のギャップからも生まれますし、食料廃棄などを需給バランスのずれも一つの原因となります。 経済学を学んでいる人からすると、その場合は、価格が上下する(神の見えざる手)ことにより、需給は自然と調整されると思うかもしれませんが、そのタイムラグや、市場の失敗(上手く価格調整が働かない)が発生しているというのが、いわゆる社会課題の多くで発生している状況です。


では、リズムがその需給バランスを調整するというのはどういうことでしょうか?

例えば、民間企業に勤めている人が、公的機関の申請受付が、平日だけで苦労する・・・ということを経験する人は多いのではないでしょうか? これも、リズムを調整することで、緩和することが可能です。 単純にいえば、民間企業は平日に稼働、公的機関は、月火水木日稼働にすれば、同じ週休二日でも、日曜日に申請作業が行えるようになったりします。 また、様々な働き方を許容する際に、主婦の方が働きやすい時間と、共働き世帯や、単身世帯、海外や、介護されながら働いている方が、効率的に働けるタイミングは違うかと思います。 そうした際にも、リズムを意識的にずらしてみるというのは効果的な方法の一つです。 こうした、考え方は、限りある資源を効率的に活用するというサーキュラーエコノミーの考え方にも、若干、通じる意味もあります。 いくつか具体例を出しましたが、全体最適を考える際に、リズムをずらすというのは一つのキーワードになるかと思います。社会課題などを考える際にも、一つの参考にしてもらえればと思います。

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