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未来を変える責任ある投資:社会的責任投資(SRI)とは

最終更新: 2019年7月3日


『責任ある投資 〜資金の流れで未来を変える〜』

今回は、『責任ある投資 〜資金の流れで未来を変える〜』という書籍を紹介します。

この書籍は、SRI(社会的責任投資:Socially responsible investment)、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の歴史などが中心に紹介されています。

社会的責任投資や、CSR(CSV)、ESGに関わる方は実際に手に取ってみてはいかがでしょうか?

SRI(社会的責任投資)の歴史と市場規模

【第一世代のSRI】

SRIの源流はキリスト教にあると言われています。1920年代、米英国ではキリスト教会は一定の資金力を持っていました。

その中で、酒、タバコ、ギャンブルに関わる企業には投資を行わないという方針をとっている教会がありました。

実際に、1928年には、禁酒を掲げるグループが、「パイオニア・ファンド」と名付けた投資信託を設立(酒やタバコを投資先から除外した投資信託です)しました。これが世界で最初のSRI型の投資信託と呼ばれています。

この手法は、ネガティブスクリーン(除外スクリーン)と呼ばれており、現在のSRIやESG投資でも行われている手法の一つになっています。

【第二世代のSRI】

1970年代アメリカから始まり、より積極的に社会の変革を目指すものとなり、酒、タバコ、ギャンブルから、差別撤廃や消費者問題へと広がりを見せました。

キング牧師の奴隷解放のスピーチや、南アのアパルトヘイト政策の批判などの社会背景があります。

【第三世代のSRI】

1900年代には、企業が自ら環境問題に配慮して行動する「環境経営」という考え方も相まって、「環境」が特にフォーカスされました。

その中で、SRIは環境問題だけではなく、人権や雇用、地域貢献への配慮等、社会問題全般に広がっていきました。

現在では、本書では、各国のSRIの市場規模は下記と推計※しています。

・欧州 8兆7580億ドル

・アメリカ 3兆7400億ドル

・アフリカ 2290億ドル

・日本 100億ドル

全世界合計 13兆5680億ドル

※Global Sustainable Investment Alliance(2013)、Sustainable Investment Review(2012)より筆者推計

他の地域と比べた際に、日本の市場規模の小ささが目立ちますが、本書の中には、その他、年金の運用改革や、情報開示改革などについても紹介されています。

今回は、『責任ある投資 〜資金の流れで未来を変える〜』という書籍を紹介しました。

引き続き、社会的インパクトを意図した企業や取り組みについて紹介していきます。


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