INSIGHTS· ESG & IR

IR戦略における「該当企業が生み出している本質的な価値は何か?」という問い

IR戦略において答えるべき本質的な問い『該当企業が生み出している本質的な価値は何か?』を整理。TCFD・IFRS S2・統合報告書・財務×非財務の融合が進む中、機関投資家との対話で問われる価値創造のストーリーを整理する。

IR戦略における 該当企業が生み出している本質的
FIG. 01 / IR戦略における 該当企業が生み出している本質的PHOTOGRAPHY / ARCHIVE

TCFDやIRなど、企業の非財務的価値と財務的な価値の戦略的な統合が求められて久しいですが、今回は、IR戦略において、答えるべき、基本的な問いは何か?というトピックを紹介します。

昨今、一周回って、各種金融機関が、企業が生み出してる社会的なインパクトを可視化しようという取り組みに注目が集まっています。まさに何周か回ってきている感じはありますが、やはりESG投資などの推進には、欠けているピースの一つであることは間違いないでしょう。

いくつかの指標を置いたり、ロジックモデルを考えたり、RCTなどの統計学的なアプローチもありますが、基本的には「シンプルに考えるべき」、というのが、個人的なスタンスです。

複雑な問題を答えるまえに、まずシンプルな問いから答えられるようになったら、より複雑な問題にアプローチするという道筋です。

そうした際に、まず答えるべき問いの一つが、「当該企業が生み出している本質的な価値は何か?」という問いです。

よくよく考えると浅いようにも、奥の深い問いにも思えるこの問いです。

例えば、トヨタが生み出している本質的な価値は何でしょうか? では、ソニーであればどうでしょう?もしくは、武田薬品では、というようにすべての企業でこの問いを設定することが可能です

もしもその問いに対して、明確に答えられる場合、では、その問いを答えるためには、どのような変数で可視化すべきか?という問いに発展させてみる、というステップをよく取ります。

つまり、その結果、どのようなKPIを追うべきか?という仮説が出ることになるからです。これはロジックモデルでやろうが、RCTで測定しようが、まず取るべきアプローチの一つとなります。

逆に「当該企業が生み出している本質的な価値は何か?」という問いに簡単に答えられない企業も多いように思います、その場合は、そこから遡ってもいいのかなと思います。

なぜなら、戦略の幹やそもそも論の部分がぶらついてしまうと、その後の議論も上手くかみ合っていかないというのがよくあるパターンだからです。

もしもIR戦略における、ストーリーや測定すべき指標、また社会的インパクトの可視化などに課題を持たれる方に少しでもヒントとなれば幸いです。

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KI STRATEGY / 編集部

KI Strategy 編集部所属。ESG・サステナビリティを軸に、開示と意思決定を貫くロジックを編む。

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