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CSVビジネスのアプローチと4つの事業パターン~組織に浸透させるためには~

最終更新: 2019年7月3日


CSVとは

2016年6月号のハーバードビジネスレビューで、マイケルポーターがCSV(Creating Shared Value)という概念について論文を発表しました。

CSVのキー・コンセプトとしては、民間企業において、社会的課題の解決と事業を両立が求められるというものです。こうした、社会的課題の解決と事業の両立をテーマとした「CSV経営」という書籍の内容を今回は抜粋して紹介します。

関連領域に関心を持たれる方は是非、手にとってみてはいかがでしょうか?

また、CSVについては「CSRの限界とCSVの経営戦略へ~責任から戦略へ~」なども合わせて参照ください。

CSVのアプローチとCSVビジネスの4パターン

ポーターはハーバードビジネスレビューの中で、社会的課題の解決と事業の両立には、主に以下の三つのCSVのアプローチがあると提唱しました。

1:社会・環境問題を解決する製品・サービスの提供

2:バリューチェーンの競争力強化と社会への貢献の両立

3:事業展開地域の競争基盤・クラスターの強化と地域への貢献の両立

また、CSVビジネスには四つのパターンがあるといいます。

「ニーズベース」社会問題を構造的に課題に落とし込んでいき、解決アプローチを探索し、そこに強みのある技術を当てはて解決するパターン。解決すべき問題が明確になっている場合に有効

「シーズベース」自社保有の技術などのシーズをベースに、昨日から問題解決ソリューションを網羅的に創発し、有望なものをスクリーニングします。自社の強みとして拡張性の高い技術などを保有する場合に有効

「ハイブリット」様々な社会・環境問題を幅広く土壌にあげて、自社の強み・リソースを突き合わせながらアイディアを創発します

「ボトムアップベース」社内外から幅広くアイディアを募る方法 世界各地から社会貢献のアイディアを募集し、優れたものをプロジェクトとして実行するというもの

CSVの概念を組織に浸透させるためには

そして、本書の中で、CSVを組織に浸透させるためには、以下の活動が必要だとまとめられています。

1:トップが社員に対して、CSVの重要性を語り続けること

2: 様々な広報・プロモーションツールを用いて、CSVについての知識を広めること

3: ワークショップなど社員との双方向の対話を通じてCSVの意味合いについて理解を深め納得性を高めること

4: 表彰制度や人事評価などのインセンティブを与えること

また、リーダーが方針を唱えたり、リーダーシップを発揮する時には、優れたビジョンが不可欠です。優れたビジョンについて、ハーバードビジネススクールのジョンコッター教授がその6条件というものを発表しています。

・将来の姿が明確であること

・ステークホルダーの長期的利益に訴えるものであること

・実現性が現実的であること

・意思決定のガイドする明確な方向性を持っていること

・適度な柔軟性を持っていること

・シンプルであること

今回は、CSVという観点にフォーカスした書籍を紹介しました。引き続き、関連領域の情報を紹介していきます。


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