Social Impact Act

2017年2月13日

マイクロファイナンスからインパクトインベストメント、そして次へ

最終更新: 2020年8月5日

マイクロファイナンスとインパクトインベストメント

Social Impact Actでは、途上国の課題を解決する手段として、マイクロファイナンスやインパクトインベストメントについて紹介してきました。

マイクロファイナンスとは、主に途上国の貧困層(BOP層)向けの金融サービスのことです。

マイクロファイナンスとインパクトインベストメントには直接的な関係はないと考えられる方が多いかもしれません。

広くソーシャルファイナンスの一種と捉えることもできるかもしれませんが、もともと、マイクロファイナンスとインパクトインベストメントは全く違うものです。

ただ、サービス提供主体という切り口で、マイクロファイナンスとインパクトインベストメントを見てみると実は関連性が見えてきます。

『世界のマイクロファイナンス機関(MFI)一覧』という記事の中で、世界のマイクロファイナンス機関(MFI)の情報が最も統合的に整理を推進している、MiXを紹介しました。

MFXとは〜事業領域から見る注目される金融テーマ〜

マイクロファイナンスを推進してきた団体として、もう一つ大きな役割をになってきたのが、MFXです。

MFXは、マイクロファイナンスが現地通貨で取引する際のリスクを軽減することを目的に、2009年に設立されました。

MFXは、アフリカをはじめとしたマイクロファイナンス機関や小規模銀行に対して、通貨リスクやヘッジ商品の教育プログラムを提供し、様々な賞を受賞するなどマイクロファイナンスの普及に多大な貢献をしてきました。

2013年からは、顧客層をインパクトインベストメント投資家などに向けており、マイクロファイナンスから、インパクトインベストメントに事業領域を拡大してきています。

ソーシャルファイナンスの一種として捉えることもできる、「インパクトインベストメント」は、使われる場面に応じて「社会的インパクト投資」、「インパクト投資」、「社会的投資」など様々な呼ばれ方がありますが、プレイヤーベースで見た時に、Social Impact Actでも今まで紹介してきたように様々な新しいプレイヤーが登場してきていることも事実です。

ただその一方で、MFXのようにマイクロファイナンスを普及推進してきたプレイヤーが、現在、インパクトインベストメントの領域に力を入れているなど、見る側面によっては、同じプレイヤーがテーマを変えて活動してきていると見ることもできます。

その時々によって注目される金融テーマは変わってきた歴史がありますが、主要なプレイヤーをウオッチしていることで、いち早く次の時代の流れを読むことができるかもしれません。

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