因果関係やロジックモデルは、ビジネスの基礎だが社会課題やサステナビリティーには通用しない局面が多い。Cynefin Framework(カネヴィン)の単純系・煩雑系・複合系・カオス系に当てはめながら、改善思考とウォッシュ問題、PDCA が回らない構造を整理する。
今回は因果関係やロジックと、サステナビリティーの関係性についてです。
社会人になりたての際に、よくロジック研修とか受けたりしますよね。 ビジネスをやっていく上でも、また上司やステークフォルダーに何か説明するためにも、ロジックは非常に重要です。
建設的なコミュニケーションや、判断をしていく際にも、因果関係に基づく、ロジカルなコミュニケーションが求められます。
なので、ロジカルや因果関係が全く必要ない!というより、非常に重要です!という前提があり、その上での話となります。
物事を因果関係の明確さに応じて、分類するフレームワークとして、カネヴィンフレームワークは、というものがあります。
物事の因果関係の明確さとは、例えば、トイレに棒が詰まって、水が流れが悪くなっているとしましょうか。その場合、棒を取り除けば、水の流れは改善しそうですよね。
このような問題を、単純系といいます。

一方で、社会課題は、因果関係やロジックでつき詰めると、様々な要員が複雑に結びつきあっている、複合系や煩雑系と言われる問題に分類されます。
例えば、貧困問題。 一言でも言えますが、何が本当の問題かは、相当難しい問題です。
環境問題などもそうです、簡単にエコとかサステナブルとかいうけど、厳密に考えると、単純系の問題ではないです。
そうした問題と解く時に、いわゆる、因果関係やロジックモデルで物事に、トライするというのは、効率的ではない可能性はあります。そこでシステム思考などの方法論もありますが、改善思考という考え方があります。
これは何かというと、根本的な解決はしてないけど、改善しているよね?という論点です。
ここらへんは、〇〇ウオッシュとかにも関わってきますが、社会課題の多くは、一足飛びに根本的な解決まで行きつくのは、至難の業です。
そうなった時に、改善しているのではないか?というアクションを行った時、違う側面から負の側面に注目するのではなく、全体として改善しているのであればいいのではないか?という考え方です。
ただ、そもそも複合系の問題である以上、全体として改善しているかの判定自体が、難しい・・・なので、この活動が本質的に社会にプラスになっているかはやはり難しかったりします。
このように、適切なPDCAサイクルを設定しにくいというのが、社会課題が課題として残存している所以ともいえます。
みなさんは、どのように、社会課題をとらえるべきと考えていますか? 是非、考察のきっかけになれば幸いです。
隔週金曜の朝、編集部が選んだ1本と、サステナビリティ業界動向の3行サマリーをお届けします。広告なし、退会はワンクリック。