INSIGHTS· SOCIAL IMPACT

信頼できるNPOの条件とは〜評価・認証制度〜

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016とは、日本財団が主催するマルチセクターでの協働を意図したイベントです。「信頼できるNPOの条件とは 〜NPO評価・認証制度の役割と可能性〜」という分科会プログラムが開催されました。

信頼できるNPOの条件とは 評価 認証制度
FIG. 01 / 信頼できるNPOの条件とは 評価 認証制度PHOTOGRAPHY / ARCHIVE

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016

ソーシャルイノベーションフォーラムとは、日本財団が主催するマルチセクターでの協働を意図したイベントです。


近年、日本の社会課題は高度化・複雑化しています。今後これらの解決には、行政、企業、NPO等団体、研究機関などのセクターを超えた協力体制が必要になると私たちは考えます。

このため日本財団は、マルチセクターの協働による新しい発想とネットワークで解決を促し、ソーシャルイノベーションのハブとしての役割を実行するため、2016年9月に各セクターからの参加を募った大型イベント http://www.social-innovation.jp/about/


今回は、ソーシャルイノベーションフォーラムの中の、「信頼できるNPOの条件とは 〜NPO評価・認証制度の役割と可能性〜」という分科会プログラムについて内容を抜粋して紹介します。

NPO評価機関の概要

以下、米国・スイス・日本を代表する、NPO評価機関の情報の抜粋となります。

【1. 評価機関名】  BBB Wise Giving Alliance(米国)

【2. 設立】1912年 2003年非営利組織の認証制度開始

【3. 評価/認証団体】約1400団体

【4. 評価料/認証料】評価は無料、認証マークへの使用は課金

【5. 評価基準】①ガバナンスと監視、②有効性の測定、③財務、④ファンドレイジングと情報

【6. 情報元URL】http://www.give.org/

【1. 評価機関名】  Zewo Foundation(スイス)

【2. 設立】1934年 2003年に財団化

【3. 評価/認証団体】約500団体

【4. 評価料/認証料】評価は約50万円(5年毎再評価、約35万円)、認証マークへの使用は課金

【5. 評価基準】①マネジメントと組織、②パフォーマンス、③財務、④ネットワーク、⑤ファンドレイジングとコミュニケーション等

【6. 情報元URL】https://www.zewo.ch/en/

【1. 評価機関名】  非営利組織評価センター(日本)

【2. 設立】2016年

【3. 評価/認証団体】試験的に数百団体

【4. 評価料/認証料】評価は公募による無料実施(有料化を検討)

【5. 評価基準】①組織の目的と事業の実施、②ガバナンス、③コンプライアンス、④情報公開、⑤事務局マネジメント 

【6. 情報元URL】https://jcne.or.jp/evaluation/criteria/

**非営利セクターの全体像 **

Mr.Art Taylor : BBB Wise Giving Alliance CEO

・2012年に米国国税庁に登録された非営利団体は約150万団体(10年で8.6%の増加)

・非営利団体は、米国経済のGDPの約5%を締めます

・2013年の個人寄付は約3,351億ドル(約33兆円)にもなります

・成人の25%がボランティア活動に参加、合計81億人、1630億ドル相当にもなります

・信頼できるNPOとは、下記条件が必須です。評価・認証機関はドナーが信頼のおける慈善団体を見極めることを手助けするために、包括的な基準と厳格な評価が求めらています。

①良いガバナンス

②透明性が高い

③ミッションに忠実

信頼を構築するNPO評価と団体モニタリングの仕組み

Ms.Martina Ziegerer : Zero Foundaton CEO

・2015年のスイスの慈善団体への寄付は約1850億円にも上り、増加傾向にあります。

・スイスの慈善団体への寄付額の2/3は個人経由となっています。

・NPO評価システムを設計する上で、鍵となるファクターは下記となります。認証・評価団体のミッションに照らし合わせて、この質問に対して適切なシステム設計をすることで、機能するNPO評価の仕組みが構築可能になります。

・誰が基準を設定しているのか?

・誰が評価を実施するのか?

・誰が評価されるのか?

・どのように評価が行われているのか?

・どのうように結果は公開されるのか?

・誰が結果を決めるのか?

・どのように結果は伝えられるのか?

・何か罰則(制裁)はあるのか?

一般社団法人 非営利組織評価センター

太田達男 理事長

・米国を中心として、欧米では、それそれ特色のある、非営利組織を評価する団体が存在しています。

・日本においては、全国ベースでの、評価機関が存在しておらず、2014年から、「非営利組織の評価・認証制度に関する準備委員会」において、評価手法や評価機関のあり方が検討されてきました。

・そして、2016年に、公益法人や特定非営利活動法人等が共同して、一般社団法人、非営利組織評価センターを設立しました。

・適正な評価を公開することで、日本のNPOの質を高め、最終的には、NPOによる社会的課題の解決を促進していければと考えています。

今回は、ソーシャルイノベーションフォーラムの分科会プログラム「信頼できるNPOの条件とは」〜NPO評価・認証制度の役割と可能性〜について内容を抜粋して紹介しました。

引き続き世界の社会的インパクトに関連した活動を行う企業とその取組を紹介していきます。

ソーシャルインパクト

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