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  • 執筆者の写真Social Impact Act

途上国BOP層へのマーケティング〜いかにBOP層にリーチし、選んでもらうか:教育系ソーシャルエンタープライズ〜

更新日:2019年7月3日


Acumenとは

2017/12/9よりアキュメンが主催隣【Marketing to the Bottom of the Pyramid】BOP層へのマーケティングが開催されました。

アキュメンは「事業・リーダー・思想の普及への投資を通じて貧困問題への取り組み方を変える」をミッションに掲げ、途上国の貧困問題の解決を図る革新的なビジネスに対して「忍耐強い資本(Patient Capital)」を投資する非営利のグローバルベンチャーファンドです。

数年前にAcumen fundからAcumenに名前を変え、投資先の起業家や毎年募集する各フェロー達への人材育成、投資先の事業に対するコンサルティング、そのための大企業とのコラボレーションなども展開しています。


4Tフレームワーク(Truth, Trust, Tribes, Trials)とは

途上国の、特に農村部や低所得層を対象としたプロジェクトの現場では、商品・サービスの技術的優位性よりも「顧客にどうやってリーチし、選んでもらうか」も大きな課題となります。

途上国・新興国マーケットで新たなソリューションやサービスを提供する際に「4Tフレームワーク(Truth, Trust, Tribes, Trials)」というフレームワークが紹介されました。

Truth:顧客がサービスや商品を購入する背景にある事実・真実を見極める

Trust:顧客がサービスや商品を購入するに至るまでの信頼を獲得する

Tribes:顧客がどのような、コミュニティーの中に置かれているか理解する

Trials:受け入れられるサービスか商品かを仮説を検証する


途上国の教育ビジネス領域で活動する企業・団体

当日は、バッタのフリカケ、ジュース、肥料、教育というテーマでグループ分けされ議論されました。

今回は、教育領域で、アキュメンが投資している企業を紹介します。

EDUBRIDGE:インドでは、教育レベルから就職機会が制限されているケースや就職してもうまく機能しないという課題があります。EDUBRIDGEでは、教育に対して少額のお金を徴収する代わりに、就職先を保証し、就職できない場合は払い戻しというモデルを構築している団体です。


ignis:インドでは、様々な言語がありますが、ignisでは低価格での英語教育や、学校の先生のレベル向上に向けた取り組みを展開しています


Nasra Public School (NPS):パキスタンでは、2000万人近くの学生が就学していないと言われています。ナスラは低価格の教育サービスを提供する為に、校舎等を購入せず、賃貸で提供するなど、思考錯誤を重ね、BOP層への教育サービス提供を目指しています

KASHF:パキスタンで、活動するマイクロファイナンス等を提供する機関、学校等の教育環境の向上に向けた投資等を実施


SEED EDUCATION CORPORATION:インドで、Standard of Excellence in Education and Development (SEED)などを活用し、教師の質の向上などに力を入れ活動しています。

Vikalp:インドでは、算術計算に難がある子どもの割合が大きく、Vikalpでは、算数領域の学習に力を入れています。

※個人的にも、農村地域の特に口頭文化の地域においては、読み書きと算数どちらが優先順位が高いのかと言われれば、圧倒的に算数なのではないかと思っています。周りが口頭で上手く回っている場合、当然薬などの注意書きが読めないなどのレアケースはあったとしても、優先順位としては、日々の買い物や、農業の生産性などを考えた際にも、数学的な考え方の方が生きていく上で優先順位が高いように感じています。

今回は、BOPマーケティングと、教育など半公共領域において、途上国にビジネスとしてサービスを提供している企業を紹介しました。

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