アフリカ途上国農村金融
途上国において、農業が主要な産業となっている国は多く、その一方で、効率的な経営のためには、一定の規模を拡大することも重要となります。
そうした際に必要となるのが、リスクマネーで、マイクロファイナンスなども、その機能の一部をになってきたと言えます。
昨今では、途上国においても、携帯電話やインターネットサービスの普及はめざましく、ナイジェリアのスタートアップ「Farmcrowdy」は、事業を拡大したい農家が、アプリ上で出資を募って投資家からの投資を受けることができる、フィンテックサービスを展開しています。
Farmcrowdyのビジネスモデル
Farmcrowdyは、設立まもないスタートアップ企業ですが、エンジェル投資家などから100万ドルの投資を集め注目を集めています。
ビジネスモデルとしては、農家が必要な資金を、Farmcrowdy経由で投資家から募り、結果生み出された利益を、投資家に40%、生産者に40%、そしてFarmcrowdyに20%が分配される仕組みになっているようです。
Farmcrowdyはお金をマッチングするだけでなく、資材やノウハウの提供も行っており、規模が拡大するとより、ノウハウなども溜まってくると想定されています。
ナイジェリアで成功しているモデルですが、他の途上国においても、適応可能なビジネスかと思われます。
実際には、国によって、日本で言うところの金商法などの規制などもあり、そうしたハードルはあるかと思われますが、資金を募って、規模を拡大したい農家と、応援したい投資家をつなぐというビジネスを展開しているFarmcrowdyの動向は今後も注目です。
ご関心をお持ちの方は、HPなどのぞいてみてはいかがでしょうか?
引き続き、途上国ビジネスを展開するスタートアップの事例なども紹介していきます。
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