企業活動におけるバリューチェーン
バリュー・チェーンとは、企業活動において、どの工程においてどのくらいの量の付加価値が生まれているのかを可視化することで、企業の課題や、競争優位性を高める差別化戦略の構築に対する示唆を得られるというものです。
バリューチェーンと近い概念として、トレーサビリティーがありますが、バリュー・チェーン自体は、CSVでも有名な、マイケル・E・ポーター氏が提唱した概念の一つで、既に、企業経営において定着した考え方の一つとなっています。
トレーサビリティに向けた企業の取り組み事例
ただ、昨今では、グローバルなバリューチェンを構築している大企業において、取引先全てを把握するのは困難になっており、そうしたニーズを捉えアメリカのベンチャー企業が、「ブルーナンバー」などのシステム開発するなどを実施しています。
また、欧米企業でいうと、マクドナルドなどでも、例えば、生まれてすぐ、牛1頭ごとに電子式タグを耳に装着し、農場の識別番号と個体識別番号をデータ化、農場からの出荷取引などの履歴もデータベースで管理を実施しています。
マクドナルドでは商品のQRコードから、アレルギーや原産国確認ができます。
純国内企業に目を移すと、例えば、経産省の「攻めのIT経営中小企業百選」にも選出されている、埼玉県川越市に本社を置く焼き鳥チェーンの「ひびき」などの事例が有名です。
ひびきは、心をのせたトレーサビリティを掲げ、生産流通履歴を消費者が確認できる独自システムを有しています。
また、古いシステムかもしれませんが、日本ハムなどでも、生産者の情報などが検索できるようになっています。
http://www.fmric.or.jp/trace/h19/casestudy4/chap_5pork.pdf より引用
トレーサビリティは商品価値の増大に寄与するのか?
何気なく着ている服などについても、生産されている糸や人などから商品を巡ると愛着が湧いて来るかもしれません。
気仙沼ニッティングは、気仙沼の女性たちが手づくりしたニットを製造・販売する事で、人気をはくしています。
トレーサビリティシステムも始まりは、生産者やアレルギー情報からかもしれませんが、そこに止まらず、商品や製品の物語、さらなる付加価値増大に寄与するソリューションが生まれてくることが期待されます。
トレーサビリティや、バリューチェーン分析等に関心をお持ちの方もお気軽にご連絡ください。
今回は、トレーサビリティ関連のトピックを紹介しました、引き続き、関連トピックについても紹介していきます。
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