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執筆者の写真Social Impact Act

ソーシャルインベストメントの世界の動き〜インパクト投資とは?〜

更新日:2020年10月16日


インパクト投資とは

「インパクト投資」とは、2007年にロックフェラー財団が、イタリアのBellagioで行ったセミナーで提唱されたものとされています。

 

Since the term “impact investing” was coined at The Rockefeller Foundation’s Bellagio Center in 2007, the Foundation has worked to build an environment that enables, accelerates, and harnesses private markets for public good. Today, we continue to use our risk capital to pioneer new mechanisms and models, including building the ecosystem for social impact bonds in the United States to pioneering public-private financing partnerships to fund resilient infrastructure. ※1

 

2013年には「ソーシャル・インパクト・インベスメント・フォーラム」が開催され、G8が協力し国際基準の策定と推進が提唱されたことで、NPOセクター、社会的起業家だけでなく、世界の投資家からも注目を浴びることとなりました。

概念としては、「インパクト投資は、(利潤最大化を目的とした)伝統的投資と(社会的インパクト最大化を目的とした)寄付の動機を一つにした新しいタイプの資本である」ということで、※2

2010年のJ.P.モルガン、ロックフェラー財団、GIINの共同レポートの中でされている、「インパクト投資」の定義としては、下記とされています。

 

インパクト投資とは、経済的利益を超えて、プラスのインパクトを創出することを目的としている投資である。(investments intended to create positive impact beyond financial return)


ソーシャルインパクト

(J.P. Morgan, the Rockefeller Foundation and the GIIN (2010,Nov))※3

 

定義について

上記の定義が、「インパクト投資」の統一された定義と言えるかは、議論があるかもしれません。また、今後議論が深まっていく中で、新しい価値や文言が検討されてくるかもしれません。

ただ、上記の定義が「インパクト投資」における、「古くからある、社会的責任投資(SRI)との差は?」「伝統的な投資の動機も利潤最大化だけなの?」などの疑問に対して「intend(意図する)」「beyond(超える)」などのキー文言を記載することで、議論に一定の方向性を与えると共に、理解や整理が促進されるという点で優れた定義となっています。

今後について

サブプライムローン問題やリーマンショックの反省からも、インパクト投資に注目が集まっているという背景はありますが、リバタリアン的な思想にあえてたつと、そもそも利潤最大化を目的とした投資が、結果、社会的インパクトを最大化するのだという意見・学説?や、インパクトの測定方法などについても、総論賛成各論反対というような議論もあます。

今後、インパクト投資を推進する世界のプレイヤーや、インパクトの測定方法、また実際に社会的インパクトを意識した国内外の企業の取組みなどについても、深堀していきます。

参考URL

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