『アジアのCSRと日本のCSR』という書籍を紹介。CSRを発展させるためには「企業の公共政策」「社会、環境問題の解決方法を事業に統合する」という二つの視点が重要としています。また日本は「チェックシート型CSR」からの脱却が必要としています。
CSR(企業の社会的責任)を発展させる為には?
今回は『アジアのCSRと日本のCSR』という書籍を抜粋して紹介します。
書籍の中では、企業がCSRを発展させるためには「企業の公共政策」「社会、環境問題の解決方法を事業に統合する」という二つの視点が重要であると主張しています。
■「企業の公共政策」では、まず、CSRが生まれた大きな要因として、「政府の限界」があるとしています。その限界性のため、政府は公共政策課題の問題解決の為に産業界に協力を求め、政府の協力要請に対するヨーロッパの産業界の答えがCSRだったと本書では指摘しています。
・「企業の公共政策」としてのCSRを定式化すると、「CSR=公共政策課題ー政府の対応能力」だとしています。
■その上で、第二点目の「社会、環境問題の解決方法を事業に統合する」に関しては、まず公共政策課題と政府の能力の差を埋める為には、企業の対応は概念的に二つの方法があると分類しています。
・一つは業務と切り離された形での貢献(社会貢献活動:慈善活動)
・業務に問題解決方法を統合する方法(ヨーロッパがCSRという概念を生み出した際の定義)
日本のCSRについて
また、本書の中で、日本企業のCSRとして、まずは、「チェックシート型CSR」からの脱却を目指す必要があるとしています。
チェックシート型CSRとは、SRI(社会的責任投資)機関やその他会社などが用意した質問項目に順次答えていくことでCSRを果たすというもので、機関から問われているからなどと、場当たり的対応になるのが特徴的と指摘しています。
こちら(チェックシート型CSR)については、本書に限らず、既に様々な評判や指摘なされているものと思料します。
その上で、将来の社会を見通す為のCSRのステップとして、「ステークホルダーの認知」「対話と理解」「ステークホルダーの要求の取捨選択」「要求に応える為のハードルの設定」「ハードルを乗り越える為のイノベーション」「企業にとっての潜在的メリットの顕在化」を提唱しています。
その他、ソーシャルビジネスなどやCSRの歴史などのトピックにもふれられています。
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