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執筆者の写真Social Impact Act

経営戦略フォーラム〜企業の競争力を高めるダイバーシティー経営〜開催されました

更新日:2019年7月3日


経営戦略フォーラム

SIAの今井です。

2017年9月26日に、東洋経済にて、経営戦略フォーラム〜企業の競争力を高めるダイバーシティー経営〜が開催され、招待して頂いたため参加してきました。

時間の関係で途中で抜けてしまったので、前半部分のみとなりますが、内容を抜粋して紹介します。

ダイバーシティを競争力に

~これからの時代に求められる「創造的組織」の実現に向けて~

株式会社イースクエア共同創業者 ピーター D.ピーダーセン氏

・「Global Diversity and Inclusion Fostering Innovation Through a Diverse Workforce」のグローバル企業321名のCEOへのヒアリング調査などをベースにした調査結果からも、「多様性」と「包摂」無くして、イノベーションを実現できないと結論づけられている

・強い経営のためのダイバーシティーであってCSR(企業の責任)としてのダイバーシティーという認識は相当古い

・ただし、日本におけるダイバーシティーは米企業よりも文化的に難易度が高い

 ・Low Context Culture(米国):物事をはっきり伝え具体的に説明しなければ何もすすまない 多様性は美徳

 ・High Context Culture(日本):全て言葉に表現しなくても理解してもらえるという期待がある 多様性は逸脱

・ダイバーシティーとビジネスドライバーをどう結びつけるかがポイント、そうした企業を「しなやかで強い企業」と定義

・「しなやかで強い企業」:レジリエントカンパニーとは

 ・Anchoring:拠り所がある(企業理念等)

 ・Adaptivness:自己変革力が強い

 ・Alignment:社会性を追求している

(Alignmentの社会性はCSRではなく、社会のニーズなどをキャッチしそこに合わせて経営資源などを流動的に動かす力)

・ピータードラッカーの1973年の書籍「マネジメント」において、最も有名なコンテキストは、「マネジメントは二つのことをすること、一つは「管理」もう一つは「企業家的活動」=将来性のない分野から、将来性のある分野へ組織的な移動を促す」

・また、同著において「これまでの歴史において、社会的イノベーションは技術的イノベーションよりも大きな役割を果たしてきた」「事業上の最大の機会は新技術、新製品、新サービスではなく、社会の問題の解決、すなわち社会的イノベーションである」と記載している。

→ピータードラッカーと、マイケルポーターは読み手によって好き嫌いが分かれることがありますが、参考図書にリンクを貼っておきました。1973年のものですが、2017年に読んでもとても参考になる内容かと思います

・多様性にとむ地球社会・グローバル市場の課題やニーズを理解せずに次の「社会的イノベーション」はどのように発掘されるのか?ダイバーシティーは企業戦略の重要なファクター。

経営戦略策定などは、いまいまも企業のご支援をさせて貰っていますが、ダイバーシティーの観点で、今までご支援する機会はありませんでした。

経営戦略とは何か?というだけで何冊も本がありますが、基本的には「組織」が、どんな「目標」をどのような「道筋?手順?」で達成するかを設計するものだと認識していますので、そういう意味では「組織」にもっとも親和性が高いのかもしれません。

ただ、組織や人材については、往々にして企業の「人事部」が担当している訳で、そもそもダイバーシティーの目標がイノベーションなど事業の成長にもある際に、「事業部」と「経営層」「人事部」のコミュニケーションなども重要なテーマのように感じます。

ダイバーシティーにいては、SIAでもあまり取り上げてこなかったテーマですので、折をみてフォーカスしていければと思います。


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