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スポーツを通じた国際貢献の歴史〜東京オリンピックを見据えて〜

最終更新: 2019年7月3日


スポーツを通じた国際貢献とは

途上国におけるスポーツを通じた国際貢献は、SDP(Sport For Development and Peace)と呼ばれ、国連開発計画(UNDP)をはじめとする国際機関が長く進めてきた歴史があります。

今回は、そんな、SDPの歴史を紹介している『スポーツで挑む社会貢献』について紹介します。以前も『スポーツ×社会貢献〜Sport Developmentの実践〜』や『スポーツ×国際開発を推進するプレイヤーとは』などで紹介さしてきました。

この領域で活動されている方は是非、書店などで手にとってみてはいかがでしょうか?

第一回スポーツと開発に関する国際会議~マグリンゲン宣言~

近年のSDPを推進の流れを形づくった出来事として2003年2月にスイスのマグリンゲンで「第一回スポーツと開発に関する国際会議(International Conference on Sport and Development)」が開催され、その成果として「マグリンゲン宣言」が発表されました。

「マグリンゲン宣言」は「企業の社会的責任」や「メディア」の果たすべき役割など広範な内容が盛り込まれたものになっていますが、スポーツという観点での趣旨はスポーツが国家の発展や国際開発の重要なファクターであるというコンセンサスの形成や、その果たすべき意義について関連するプレイヤーが一同に会する国際会議で文書としてまとめた点です。

「第一回スポーツと開発に関する国際会議」後の今日に至るまで、SDPの推進に大きな影響を及ぼしています。

スポーツ×ミレミアム開発目標(MDGs)

2003年にもう一つ重要な出来事がありました。

それは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の前身の国際目標である、 「ミレニアム開発目標(MDGs)」とスポーツとの関わりにおいて発表された「開発と平和を後押しするスポーツ:ミレミアム開発目標の達成に向けて(Sport for development and peace: towards achieving the Millennium Development Goals)」が刊行されました。

この報告書では、国連をはじめとした国際機関がスポーツをいかに開発という領域に結び付けて推進すべきかを本格的に検討するべきだというのが報告書の要旨となります。

そして、2005年には、「スポーツ・体育の国際年」(IYSPE2005)の制定へとつながっていきます。

今後、MDGs×スポーツの発展として、SDGs×スポーツの動きも注目されます。

スポーツ×開発の政策

2006年には各国政府がSDPに対して積極的に政策面での関与を喚起するために『開発と平和を後押しするためのスポーツ:実践から政策へ(Sports for Development and Peace :From Practice to Policy)』をSDPIWGが音頭をとり取りまとめられました。

功罪の両面があるとはいえ、実際に国際協力や国際開発の分野では政府の政策的な関与が及ぼす影響は大きく、SDPIWGはその後もSDPの推進に大きな影響を及ぼしています。

その後、2008年の北京オリンピック頃には、SDPが及ぼす影響などにおいて、良質なエビデンスを集めた報告書やレポートなどが出てくるようになりました。

Social Impact Actにおいても、スポーツ×社会貢献の動きは引き続きウオッチしていきます。

『スポーツで挑む社会貢献』では歴史やアクターなどSDPに関する情報がまとまっていますので、興味を持たれた方は、本屋などで実際に手に取ってみてはいかかでしょうか?


#BOPビジネス #スポーツ #ソーシャルインパクト #発展途上国 #援助 #開発経済 #社会的企業 #SDP #SDGs

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