TCFD(IFRS S2 / SSBJへ移行)対応で、リスクマネジメントやシナリオプランニング推進にあたり、サステナビリティー部門だけでなく経営企画・事業部の巻き込みが必須。実装の現場でよく出る問いと、その答えの方向性を整理する。
最近様々な企業がTCFDへの対応を検討しています。
TCFDの対応については、リスクマネジメントや、シナリオプランニングなどを実施していく必要性から、単にサステナビリティー部門やCSR部門だけではなく、経営企画や事業部の巻き込みも必須となります。
その上で、よくあるなという問いがあるので、そちらに対する参考を提供できればと思います。
・シナリオプランニングは、どの範囲で実施するのか? ⇒もちろん最終的には全社的にというのが理想。 とはいうものの、まずは、事業や地域を絞って実施しているところが多いのが現実かと思われる。
・では、どのように、事業や地域を絞るべきか? ⇒「事業ポートフォリオでの比重」「戦略的重要度」「地球温暖化との関係性」「データ収集難易度」などで選定している企業が多いです
・事業はどの粒度で考えるべきか? ⇒業界にもよるが、例えば、製造業などの場合は、地球温暖化のリスクを考える際に、サプライチェーンの川上では影響はあるが、川下では影響が少ないなどが考えられる。そのため、サプライチェーンはなるべく幅広に考慮すべきといえる
・時系列はどの程度でおくべきか? ⇒短期、中期、長期などに分けるケースが多いが、SDGsをからめ、2030年を中期と置き、2050年を長期なども一案
・未来妄想も重要か? ⇒シナリオプランニングについては、その世界の妄想みたいなものも重要になる。 世界観のポンチ絵の作成など、
左脳だけでなく、右脳的な発想も重要
・リスクはどの程度で抽出すべきか? ⇒TCFDレポートに列挙されているリスクや、業界レポートを参照ているケースが多い サプライチェーンや、大企業であれば、業界別などが現実的かと思料。また、その際、リスクだけでなく、機会の抽出も重要な論点
・事業インパクトの評価はどの程度行うべきか? ⇒これはビジネスDDなどにも近いが、売上・コストどこに影響を与えるかが重要論点 また、それらの主要変数だけ明らかにし、その影響を見る程度が現実的か
・対応策とは? ⇒ではどうするか?を定義する必要がある、例えば、「ビジネスモデル変革」「ポー トフォリオ変革」「能力や技術への投資」等が該当する
また、現状の自社のリスク・機会に関する対応状況の把握を実施した上で、リスク対応・機会獲得のための今後の対応策の検討するのが通常の流れ
・情報開示は? ⇒どういう検討をしてきたかが、そもそもの価値となる。 検討の流れなども、アーカイブ化していくことをおススメしている
TCFDを検討されている担当者に少しでも参考になれば幸いです。
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